【音楽】街のゴスペルライブ
テレビのドキュメンタリーで、ドラッグ中毒から立ち直ったニューヨークのゴスペルシンガーを見たとかいう同居人、もののけデイジーが、近所の北町商店街で、無料のチケットをもらってきた。
「ねえねえ。北町でゴスペルのクリスマス・コンサートがあるんだって、いってみる?」
今日は家でずっと作業をしていたのだが、ちょっと詰まってきたところ。そういうことなら、いってみるか。
会場は近所の「北町アートプラザ」だ。
立派な名前はついているが、
商店組合が立てた交流施設みたいなところで、1階テナントにはむかしからスーパーが入ったり、酒のディスカウントストアが入ったりしては、撤収している。商店街のいちばんはずれにあり、ちょっと居つきの悪い場所だ。
ディスカウントストアが撤収したのは11月上旬だったが、その後借り手はつかず、いまはコンクリートがむき出しの状態。
ライブ会場はつまりそこである。暖房もない冷え冷えとした空間。一応、赤いカーペットを敷き詰めたステージは作ってあるものの。折りたたみ椅子が60脚ほど並んでいるだけ……だ。かなりやばい雰囲気である。
女房は「あそこがいい!」と、前から2列目中央の席に行く。
また、逃げにくい位置に座って……と、おびえつつも、もののけに逆らう恐さから、その横に座るおれ。
「ニュー北町商店振興組合」の副理事長が挨拶し、理事のひとり、というか、「伊勢屋」の若旦那が、北町イルミネーションコンテストの表彰式をするアットホームな空気。
ライブは三部構成。まず、現れたのは「La Stella」!! つまり、ママさんコーラスだ。ちなみに「ママさんコーラス」なんてことばは生まれて初めてタイプしたぞ。
もろびとこぞりて、ジングルベル、きよしこの夜、きよらに星すむこよい……とクリスマスソングが続いた後は、こじかのバンビ! 背くらべ、うみ、七つの子、森の小人、みかんの花咲く丘……と、童謡メドレー!
会場はむちゃくちゃ寒いってのに、海は広いな大きいなとか、歌われても! みかんの花が咲かれても……。
さらに椰子の実、埴生の宿、リンゴの歌、銀座カンカン娘、君の名は、お祭りマンボと、もはや、どこがクリスマスかわからない、おそるべき空間! しかも寒いし!! さらに40分も続くし!! 身内がいない、この手の催しは、本当につらい。
こんな席じゃなければ、逃げられたってのに……。
手元のプログラムに寄れば、つぎはゴスペルだ。名前も聞いたことがないグループだけど、まぁ、いいや。
……と思ったら、あまかった。ママさんコーラスのつぎである。ママさんゴスペルなのである。こいつも7曲、40分もあるのだ。
「ゴスペルと聞いて、教会の音楽なのでちょっと……と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です!! わたしたちの中に、クリスチャンは一人もいません! みなさんも楽しんで聞いてくださいっ!」とかいわれても、おれはどう思えばいいんでしょうか。いたずらに陽気に、多くの人にとって大切にしたい思いを冒涜しているような気がするんだけど、気のせいか。
やはり、身内のいないこの手の催し物に立ち会うのは、厳しいものがある。元気があって楽しそう……なんだけどね。
ああ、このあと、第三部まであるよ。「FUNK & POP」なバンド、「アサカコウギ&ホームスチール」ってのが出るそうだよ。つらいなぁ。きっとまた、さらに、40分くらいあるんだろうな。
マイクを持った副理事長が、北町のアイドル、リエちゃんの知り合いのバンドとかいってるよ。リエちゃん、白い服を着て、楽しそうにはねてるよ。どうしうよう。困ったな。きっとこれも40分くらいあるんだろうな。
……と思ったら、これがよかった。メンバーのうち、4人が登場したとのことだが、ギター&ボーカル、ギター、サックス、カホンの構成。上品で聞き心地よく、楽しいライブだった。
TBSの番組でメジャーデビューできるか、どうかといったところなのだそうだから、ダブル・ママさんとはちがうレベルなのは当然か。
さて、その後、観客に一人5枚ずつ、スクラッチカードが配られた。商店街の年末イベント用のもの。特等は「長山洋子コンサート」ペアチケットである。さすがに特等はあたらなくって、すごーく残念だなぁ(うそ)。
そのかわりに一等のとしまえん「庭の湯」ペアチケットが当たる! うれいしいね! ニュー北町商店街! ありがとう!! 鐘を鳴らしてお祝いしてくれる。
2時間のライブで、からだはすっかり冷え切ってしまった。女房と東武練馬駅前の「らぅめん いち」にいき、背油醤油ラーメンの煮たまご、岩のり乗せをオーダー(写真)。温まってうれしくなったクリスマス・イブ・イブ。
※こちらのエントリーもどうぞ。« 街のゴスペルライブ | メイン | 神田カブール食堂 »


