« 「なにわバタフライ」 | メイン | 東銀座→銀座「九州」 »

【舞台・観劇】「なにわバタフライ」

 渋谷PARCO劇場にて、三谷幸喜/作・演出、戸田恵子/出演の話題作「なにわバタフライ」を鑑賞。

 ミヤコ蝶々の波乱にとんだ人生に材をとった新作で、戸田恵子が2時間15分を共演なしのたったひとりで演じきった作品だ。男と男と男たちの群像劇だった「新選組!」後の作品が、女のひとり芝居というのはなにより興味深いね。


 舞台にマリンバ奏者とパーカッション奏者はいるが、役者はほんとに戸田恵子ひとりきり。記者の取材を受けての回想という形でドラマが進んでいく。

 父親、劇場主の息子、師匠にして最初の結婚相手、漫才の相方にして二度目の結婚相手など、彼女以外の「登場人物」もきちんと登場。演技のちからで、そんな人物の姿を描いていく。

「ほら、戸田恵子の前にお父さんの姿が見えるよ!」と、「ガラスの仮面」の観客Aならいうだろうが、普通の観客であるおれにとっては、そんな感想を口にする余裕なんてなかった。しっかりした演技力に裏づけられた表現から生み出される空間にしっかり包まれ、そこに彼らがいることがあたりまえになっていた。

 三谷幸喜らしい、「笑い」のしかけはいくつかあるのだが、過去に彼が作ったコメディ諸作を思い出し、爆笑の展開を期待すると、肩透かしを食らう。無邪気に笑い声を上げられる「笑い」の絶対量は少ない。柔らかな涙と微笑みをともなう笑いがしっかりとある。

 花登筐や松竹新喜劇などの関西系人情喜劇に対して関東の人間がオマージュを捧げたような作りと味わいだ。かなり上品な味わいだった。

 2時間を越える舞台を休憩もなしにたった一人で演じるというのはすごいことだが、その2時間はけっして冗漫なものではない。戦前戦後を懸命に生きたひとりの女性の生涯を普遍性さえ感じさせる、かろやかなエッセンスに凝縮させた脚本と演出がすばらしかった。

 「新選組!」とは見かけ上の構造がまったく違う作品だけれど、人の生涯を力まずに正面から見すえて描いたという点で、共通点は多く、味わい深い作品だった。

 観劇後はいっしょに見たけーむらくんと池袋に移動。「幾寅」でジンギスカンをしっかり食べ、「itten bar」でかろやかに飲み、帰宅。

※こちらのエントリーもどうぞ。

« 「なにわバタフライ」 | メイン | 東銀座→銀座「九州」 »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメントを投稿

ネットでラクラクチケット予約購入、e席リザーブでシックスワンダフリー

最近のエントリー

カウンターetc

人気ブログランキング - ゲームの王道 atom rss2.0
total カウンタ:today カウンタ:yesterday カウンタ

Pagerank/ページランク

人気記事ランキング

Google Adsense