【読書(漫画)】夕凪の街 桜の国
気になっていたコミック「夕凪の街桜の国」(こうの史代 双葉社)だが、ほぼ予備知識なしで読んで、がつんと衝撃を受けた。

涙があふれて止まらず、読み終えて、ふたたび読み、読みながら心を震わせ、涙を流し、みたび読み、その周到な描写とことばを堪能し、涙を流し、目を閉じて、心の中で風景を追いつつ、思い返し、涙を流す。
1945年8月6日の広島から伸びる一筋の命が連鎖する物語である。
デリケートにそして緻密に描かれた生を通して、原爆という暴力を正面から見すえたドラマである。
気持ちを想い、景色を想い、ことばを想い、痛みを想い、そういった想像力が、心を正面から打ちすえるリアリティを生み出すのである。
あえて書かないが、胸をしめつけるような「ことば」がある。いくつもある。
そんな「ことば」だけでなく、洋品店にあった半そでのワンピースを見たとき……。苗字が変わってしまった弟からのはがきを見たとき……。首にかけた鍵で団地のドアを開けるとき……。目の前にいる登場人物が、そのとき、どんな気持ちでいたのかを想像したとき、生み出される感情がある。
やばいなぁ。思い出すだけで、心がふるえ涙がでてきたよ。
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