【海外旅行】STAR WARS EpisodeIII Revenge of the Sith
午後10時35分、タクシーでアークライトシネマに戻ろうとしたとき、山本耕一さんがあわてだす。なんと、いま、地球で最高に入手が難しい今夜のショーチケットを客室に忘れてきたというのだ。あわててタクシーを止め、山本耕一さんはひとりで客室へ。ぼくはアークライトシネマへ。
じつはアークライトシネマでは、今日の0:01と、3:30の回のほかに17:30のチケットもとっていた。しかし、ウェストウッドにあるビレッジシアターのチケットが取れたことから、そのチケットは不要になった。
程亮弼さんご夫妻にも再会。すっごく楽しんでいる模様。「じつは明日の夕方のチケットがあまってるんですよ」と話すと、程さんたちも似たようなシチュエーションの中、チケットを定価で売ったという。
ほかにもチケットを売るために、高くかざして持っていた人もいるとかで、ぼくも似たような感じで、チケットを掲げて、人ごみの中を歩くが、明日の午後のチケットと知られると、買い手はつかない。まぁ、無駄になるが、仕方がないか……。
「おお! あれ、すごいよ! 見てみなよ!」と、日本語が大きく聞こえる。声のするほうを見てみれば、あらら、もとスクウェア、現ミストウォーカーの坂口博信氏ではないですか。E3からいっしょに来たであろう方々を何人も引き連れて、巡回中。
一部の事情通の話によれば、「ちょっと用事が」と、マイクロソフトのパーティを抜けでて、ここまできた模様。まさか、ただの物見遊山というわけではないだろうけれど、彼は劇場で、きちんと映画を見たのかな?
そして、アークライトシネマのシネラマドーム館内へ。まるでプラネタリウムのようなドーム上の天井を持つこの劇場は、その名の通り、シネラマ上映館である。シネラマといっても若い人は知らないかもしれないが、特殊なフィルムと特殊なレンズで映画を上映する方法で、特徴としては凹の字状に湾曲したスクリーンがあげられる。
今回はそのシネラマ上映館にて、普通のフィルムと特殊なレンズで上映する予定だったのだが、なんと、ここでデジタル上映されることが、急遽決定した。デジタル上映ってのは、ハードディスクに蓄えられたデータをDLPといわれる映画上映用のプロジェクターで上映する方式だ。
詳しいことは省くが、とにかく精緻で安定した映像が楽しめるシステムなのだ。
映画上映前は、スクリーンの前でファンによるライトセーバーの殺陣がつぎつぎに……。そして、運命のカウントダウンと圧倒的な拍手の中、映画が上映された。
圧倒的だった。あれよあれよの展開で、最後にじんわりと深く泣ける作品でした。ある意味、スターウォーズらしくなく、ある意味、とてつもなく、スターウォーズだった。感想がまだ、ことばにならないので、詳しくは後日。
0:01の上映のあと、3:30からの回も見たのだが、上映前に近くに座っていた男性から「日本から来たんですか」と声をかけられる。上映が終わった後、あれこれと話をしたのだが、日本から、截拳道(ジークン・ドー)を学ぶため、LAに7年いる男の子で、とても感じのいいやつだった。
年齢は32歳だけど、少年のようなかわいらしさがある。楽しく濃く、スターウォーズについて語ったあと、あまっていたチケットを「これ捨ててもいいし、売ってもいいから、好きに使って」と、プレゼントする。
いい人に譲ってあげられた。外に出ると、すっかり明るい。映画の完成度も含めて、ここにいる自分がとても幸せだ。あらゆるものがいとおしく感じられる。
早朝6時、アークライトシネマから、サンセット・ブルバード経由でホテルに帰る。やや興奮しながら、歩いていると、こちらのTシャツを見かけた連中から、「おもしろかったか」と聞かれます。
エクセレント! エクセレント! エクセレント!
山本さんとふたりでそう答える。
目を覚ましたら、もう一度、スターウォーズを見られるのだ。それもまた、幸せなことじゃないか。
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