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【映画2005】サンデー毎日の大罪

mixi方面で、ネタバレの是非についてあれこれと読んだり、書いたり。

もはや公開されて四半世紀も経過した映画だから書くのだが、自分が体験した最悪のネタバレは1980年公開の「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」に関するもの。

当時高校3年生だった自分は、日本公開の1ヶ月前、家においてあった「サンデー毎日」のカラーグラビアページで4ページにわたり紹介されていた、エリザベス女王臨席のもと、ロンドンで行われたワールドプレミアの模様と、映画そのものを紹介する記事を読みながら、胸を躍らせていた。

高校1年のときに見て、胸を躍らせていた映画の続編がさらにかっこよくなって、帰ってきたのだ。読んでいるだけで、興奮してくる。

その記事の末尾である。いまでは信じられないことだが、いっさいの躊躇なく例の「I am your father.」というセリフが「私がお前の父だ」と翻訳されて、書かれているじゃないか。

一瞬、なにが書かれているのかわからなかった。そして、愕然とした。シリーズ最大の秘密がかろやかにばらされたわけだ。

ああ、その日のために雑誌「スターログ」の記事さえ、注意して目をそむけていたのに、まさか、一般週刊誌でネタバレされるとは……。

むかしはネタバレに意識が薄く、少年サンデーか少年マガジンのどちらかは忘れたのだが、映画紹介のグラビアで「猿の惑星」のラストシーンをどーんと紹介していたことも覚えている。

そんな時代意識の違いがあったとはいえ、「サンデー毎日」は許せない。おれはそれ以来25年間、自費で「サンデー毎日」を買うことはなかったし、大学のころに声をかけられた「サンデー毎日」編集部でのバイトにもいかなかった。

もちろん、そのあと、黒崎スカラ座で見た「帝国の逆襲」は、おれのライフタイムベストムービーである。生涯最高作である。人生を変えた一本である。地球で生まれたすべての映画の中でも最高のものである。あのホスの地上戦、ダコバでの悪夢、ベスピンでの運命の決戦、あらゆるシーンがいまでも鮮烈に思いだされる。

ネタバレしてても「帝国の逆襲」をこれだけ愛せたのは事実だが、それでも思うのだ。もしもネタバレされてなければ、さらに深く愛せたのではないかと……。地球の歴史にifはなく、おれの歴史にもifはない。それでももうひとつの過去に対する思いは大きい。

それ以来、自分は(ことスターウォーズの)ネタバレに関しては、ナーバスになっている。

スターウォーズを好きなだれもが知っている「アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになる」話というネタでも確定情報としては聞きたくない。

「もしかしたら、(ありえないけど)大どんでん返しで、ベイダーにならないかもしれないじゃないか(そんなはずはないけど)」というドラマのポテンシャルが、消失するのがいやなのだ。

だから、ひと足早くスターウォーズの新作を見たとしても、日本公開前であれば、ほかの方に「おもしろいよ」、「期待していいよ」というけれど、それ以外のネタはいっさい口にできないのだ。

ただ、日本公開後のネタバレ発言についてのコントロールは、難しいよね。ほんとに好きな映画だから、いっぱい語りたいし……。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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