【PC】プロアトラスSV 全国DVD
愛用する地図ソフトの最新版「プロアトラスSV 全国DVD」が発売された。定価は15,540円だが、優待販売で7,875円で購入。
なによりも大きな変化は従来のラスターマップから、ベクターマップになったこと。といってもわかりにくいだろうが、いままでは、一面の絵としてマップデータを持っていたのに、今回から線分の集合としてマップデータを持つことになったのだ。
一般的なカーナビはベクターマップを使っている。データサイズを小さくでき、画面自体を自由自在に回転できるのが、ベクターマップのメリット。ゼンリンの地図ソフトはこちらの方式を採用している。
一方、従来「プロアトラス」シリーズの特徴だったラスターマップは、地図データをそのまま画像としても持っていたため、美麗なグラフィックで地図を表現できる。プリントアウトしても映えるこのグラフィックが好きで、プロアトラスを愛用していたのだ。ベクターマップならではのそっけないグラフィックになったら、困る。
今回、そのラスターマップからベクターマップに変わると告知され、かなり不安に思ったのだが、実際にインストール後、触ってみて、心配は杞憂に終わった。
いままでのシリーズに遜色ないグラフィックがすばらしい! なによりも全国1446都市を網羅する「5千市街図」がすばらしい。そこそこの大きさの都市ならば、家一軒一軒の形状までしっかり、表示してくれる。

実家のある八幡駅前周辺。前作「W3」ではここまでが精一杯の表示だったが……。

「SV」では、一気にこれだけのディテールが表示されるようになった。うれしい!

「W3」ではこの程度のディテールしか表示できない福岡県京都郡苅田町

ここは、先日亡くなった祖母が住んでいた小さな町だが、「SV」では、詳細なマップがここまで掲載されている! これもうれしい。

いま住んでいる東武練馬駅周辺。東京の一般的な住宅地ともいえるが、「W3」ではこの程度のディテールだった。

新しくなった「SV」では一軒一軒が細かく表示されている。うれしい!
今回の目玉はこの部分。日本各地のこれだけ細かいマップが表示できれば、出かける前にプリントアウトするメリットが大きくなる。さらにベクタースキャンのメリットで地図の回転拡大縮小も思いのままだから、ありがたい。これだけでもバージョンアップする意味があるというもの。
実用面では出色のアプリだ。
ただし、いままでは純粋にハードディスクの映像をつなげて表示をしていたのだが、今回からはそれなりに演算パワーを必要とするため、スクロールの反応は遅くなった。Pentium4 3.06 GHz、メモリー1GB、NVIDIA GeForce4 MX 440(64MB)という構成で、23型のモニターに映し出しているのだが、ざくざくとスクロールできるという感覚ではない。スクロールの速さではGoogle Mapsの方が快適だ。
また、Google EarthやWorld Windなどで、地図面に対して、マウスのみで多様な操作を快適にできる気持ちよさを味わったものにとって、地図の回転でファンクションキーを使わせるがごとき、インターフェイスは、はなはだしく不便である。ここはなんとか、改善してほしかった。スクロール処理や回転処理の遅さからいって、インターフェイスが変わると、アラが見えるのかもしれないけどね。
実用面を重視して、とてつもなくまじめかつ、誠実に作られたアプリだが、地図で遊ぶ喜びをあたえてくれてもいいのではないか。
ちなみに、ベクターマップを採用した結果、シリーズの傑作「プロアトラス航空写真II」との連携が不可能になった。そのため、前作「プロアトラスW3」をアンインストールせずに、「プロアトラス航空写真II」とからめて、使っている。
しかたないといえば、仕方ないんだけど、「Google Map」という地図←→航空写真の喜びダイナミックに伝えてくれる無料オンラインサービスがあるということを考えると、このソフトの作り方は「下手だなぁ」と思ってしまうのだ。
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