【日常】女床屋
行きつけの床屋が閉店した。床屋がなくなっても髪は容赦なく伸びる。駅前にあるのは、美容院とカットのみの激安床屋ばかり。顔そりのない店はいやなので、いろいろと調べる。
(ちなみに調髪2,500円で古くからやっている床屋もあるのだが、この店は、理容師が中年以上の男ばかりで、カットも荒っぽい。以前、耳を軽く切られたことがあるから、二度といかない。思い出したが、なかなか、血が止まらなかったぞ)
ネットで検索して引っかかったのは、まちBBSにあるスレ「女性理容師だけの床屋~PART5」だ。
そこで紹介されている平和台のおしゃれさろん ミヤという店は、うちから歩いて20分くらいと至近距離。30分後に予約していってみた。
すごいよ。そんなに広くない店内に10台の理容椅子がぎっちり並んでいる。平日の午後4時30分だというのに、お客さんで満員だ。そのお客さん一人ひとりに理容師のお姉さんがついている。お姉さんたちの平均年齢は25歳くらいだろうか。ちょっと感激である。
早速、髪を切ってもらう。技術のレベルとしては、普通の床屋さんである。しかし、とにかく、店の雰囲気が想像を超えている。「いらっしゃいませぇ!」、「おつかれさまでしたぁ!」、「お待たせしましたぁ!」と、独特のイントネーションで、店のあちこちから上がる声が異空間。「髪結いの亭主」がスタンピードしている。なにげなく普通のようだが、きわめて、変! 活気はあるんだけど、ちがう種類の活気だ。
こういう女性ばかりの床屋の存在は話に聞いていたが、たとえば、こういう店のように、ちょっとくつろいだサロンのような雰囲気だと思っていた。しかし、狭いスペースで10台の理容椅子、10人の客、10人の女性理容師という密度ある雰囲気は、なにかね、水と油を強引にかき混ぜたら、意外とうまいドレッシングができちまったじゃねぇかよってくらいの感動だ。
残念だったのは、メガネをつけていったこと。髪を切ってもらうあいだ、メガネ着用だとなにがなんだかよく見えない。そのぶん、イマジネーションは広がるんだけど……。
次回もまた、ここにいこうかと思う。
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