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【国内旅行】愛・地球博1日目

仮面ライダー響鬼の31話はひどかったり、選挙では自民が圧勝したり、心がざわざわと騒ぐ日曜日の夜である。「ええい」と思い立って愛・地球博に行くことにした。人生はいつも唐突に決まる。

夕方、名古屋にいるけーむらくんに電話する。

「おれ、明日の月曜日、愛・地球博にいきたいんだけど、そっちって泊まれるかな?」

唐突に電話をかけるこっちも身勝手だ。「部屋に泊められるスペースがまったくないんですよ。徹夜でかたづければ、泊まれるんですが……」という説明を聞いたが、いろいろたいへんそうである。それならということで、ネットでホテルや旅館を調べてみる。

名古屋市内全域は、ほぼ全滅である。「ヒルトン名古屋」に一室と、「リラクゼーション・スパ アペゼ」にひとり分、空室があった。というか、それしか見つからなかった。ヒルトン は一泊33,000円する。朝早くから夜遅くまで、万博をみる旅に、この値段はもったいない。アペゼは温泉施設についたカプセルホテルのようだが、一泊3,800円はありがたい。こちらに決める。

けーむらくんに宿がとれたことを連絡する。時間があったら、飲もう……とか。

「乗り換え案内」によれば、新幹線利用でいちばん早く名古屋に着くためには、午前4時54分に、東武練馬を出なければならない。

選挙特番をみたり、旅行の準備をしたり、あれこれやった結果、一睡もしないまま、家をでる。東京駅の窓口で始発の「のぞみ」の指定席は、残り1枚だけといわれる。あぶないなぁ。というべきか、無計画に旅立ったのに、運がいいというべきか。

今回の旅はほとんど、事前情報をチェックしていない。最近、自分の旅行は、あまりにもネットで調べすぎている。これは旅行力の低下につながる気がするし、どうせ、一人旅だ。同行者にベストを見せようと、気を使わなくてもすむしね。万博の公式サイトをみて、アクセスやパビリオンの予約方法について、軽くチェックしたくらいだ。

新幹線の中ではまったく眠れなかった。しょうがないので、iPodで英会話のブックを聞いたり……。

名古屋駅の構内ではJR東海のエキスポ・シャトルが出ている。しかし、乗り換え案内では、地下鉄東山線経由で言ったほうが早いと案内していたし、そのルートなら、たっぷりリニモに乗られるので、そちらを選ぶ。

東山線で藤が丘駅へ。ここで、リニモに乗り換える。常電導吸引型磁気浮上リニアモーターカーである。ちなみに都営大江戸線などもリニアモータを使っているのだが、浮上式ではない。初体験の浮上式リニアモーターカーはちょっと楽しみだ。
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リニモ藤ヶ丘駅ではたいへんなことになっていた。大混雑で、乗車まで45分かかるというアナウンス。当初の予定では、エレガントに8時42分ころ、万博会場駅に到着するつもりだったが……。

列の途中の有人窓口でチケットを買う。東京でいえば、パスネット、福岡でいえば、よかネットカードにあたるトランパス(ユリカ)も使える模様。あとあとの利便性を考えたら、2000円分のユリカを買ってもよかった。(地下鉄片道290円、リニモ片道340円)
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リニモは最先頭の運転席背後中央に立てた。窓が広くいい感じだ。コンピュータ制御による無人運転だが、運転手席に係員が乗り込んできた。有人運転というわけではなく、安全のための乗車チェック要員だったようだ。運転はコンピュータにまかせっきり。

リニモの乗り心地だが、加速感と減速感が独特である。浮上しているので、止まるときもキキーッという停止感がない。スピードメーターを見ても滑らかにスピードアップし、滑らかにスピードダウンしている。ちょっと現実感が薄い。バランスを調整していない「電車でGO!」みたいな感じ。
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万博会場駅から、会場の北口に進む。どういうメリットがあるかわからないまま、JTBのサイトからネットでチケットを購入していたのだが、チケット販売所でカードを提示して受け取る。今日の分と明日の分の2枚である。

入場ゲートの末尾にならぶ。入場時のボディチェック、手荷物チェックに時間がかかっている模様。係員が口頭でボディチェック時のポイントを説明。かなりていねいな説明だし、体温が感じられる雰囲気なので、好感触。

入場するまで15分くらい。9時45分に場内に入る。東武練馬からほぼ5時間で、到着したわけだ。藤が丘駅の混雑を考えると、新幹線で来た場合は、名古屋からエキスポ・シャトルで移動したほうがいいかもしれない。
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ネットで情報をほとんど読んでいなかった自分だが、井沢どんすけさんのmixi日記で、日立館の予約入場券のとれなさ加減を読んでいた。とりあえず、日立館の様子をに行く。もちろん入れないだろうが、今日のためというより、明日の予習である。
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 話を聞くと、今日の午後5時までの入場整理券は午後8時30分の開場後20分で、配布しきったそうだ。早すぎ。明日は始発でいくぞとの決意を新たにする。

その後は「端から見ていくか」という気分である。
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アジア地区の国が集まったグローバル・コモン1へ。サウジアラビア館は、お金のある国の普通なパビリオンという感じ。イエメン館は物販とレストランがあれこれと……。カタール館も物販が目立つ、イラン館は600万円するペルシャ絨毯がいまなら、半額でとか、大雑把な商売をしている。展示がどうとかいうより、物販と飲食物販売が目立つよ。
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朝飯を食べていない。「スリランカ カレー レストラン コートロッジ」にて、ミックスカレー1200円也とアイスティーを飲む。カレーはまずまず、ライスの上に乗せたホッパー(小麦粉とココナッツミルクの薄皮焼き)がおいしい。ただ、後で調べてみたら、この店、代々木にあるんだね。ちょっとしまったって感じだ。
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バングラデシュ館とそのとなりのパキスタン館でも物販とレストランが目立つ。スリランカ館は色彩と活気があふれる巨大なマーケットのなかに、突然飛び込んだようで、ちょっと楽しい。
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韓国館は1時間30分待ち。ヨンさまファンのおばさまが大勢並んでいるが、さすがにここで1時間30分を費やすのはもったいない。中国館は、いのちの樹という展示がそれっぽいし、お金もかかっているのだが、なにかいまひとつ、せまってこない。
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モンゴル館は巨大な岩塩の展示の前で、モンゴルの塩を売るという心温まる感じ。ブータン館は仏像を中心にした構成。仏像の前にはちゃっかりお賽銭箱もある。バットマン・ビギンズの渡辺謙登場シーンを思い出しながらあれこれ見ていた。
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中央アジア共同館はなかなか楽しい。仏陀涅槃像(寝仏)は絶好の写真スポット。キルギスの展示の不思議な日本語がおいしい。
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ネパール館は入り口のマニ車がいい。中にある大きな寺院と曼荼羅がすてきな感じ。
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インド館は、このエリアでいちばん好きかもしれない。IT大国としての側面に伝統とモダンなアートの融合。展示の色彩がよく計算されている感じだ。2階にある物販コーナーは普通なんだけどね。自信のある国が自信のある展示をしている印象。
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ここで、ファミリーマートに入ったのだが、店内は入場規制。ものを買ったあともレジにすごい行列で、並んでから出るまでに20分くらいかかった。

正午を回り、人出も増えてきた。開場はかなり混雑。つづいて、南北アメリカの諸国が並ぶグローバル・コモン2へ。

まずはカナダ館。30分待ちで場内に入る。もはや、20~30分待ちは、待っているうちに入らない。あらかじめ、ふたつの映像ショーで構成されていると説明されている。最初のプレショーは回廊部分に、複数の大型パネルをおいて、カナダの生活を見せてくれるもの。10分くらいの映像を見終わり、つぎのメインショーに行くはずだったのだが………。ぜんぜん動かない。

「少々お待ちください。座っててもいいですよ」とかいってるが、ぜんぜん動く気配がない。プレショーがふたたび始まる。メインショーシアターでなにかがあったようだ。狭い階段付近に立っていたのだが、待っている間に、足が痛くなる。周囲を人で囲まれた場所だけに、床に座ることもできない。

2回目のプレショーが終わり、3回目が始まって数分後、なにかごにょごにょと説明され、非常口から外に出される。結局メインショーは見られない模様。なんか、理不尽である。行列を見ると、これからまた、中に案内していく模様。つまり、おれが並んでいた回だけ、プレショーのみで外に出されてしまったというわけだ。外の行列と中とで、1時間近くたちっぱなしで、かなり消耗。

どこかから「救急車が通ります!」とか、係員の声がしたから、だれか、メインシアターで倒れたりしたんだろう。

国際赤十字・赤新月館は、小さなパビリオンであるにもかかわらず、いきなり3時間待ちとかいわれる。赤十字だけに人工呼吸の体験実演でもしているのだろうかと、妄想がわく。帰宅後、ネットで調べたら、生々しくも悲惨な7分間の映像がすばらしいということで、せこい妄想など吹き飛ぶようなものらしい。

中米共同館ではキャノピーとやらで、空中に張られたワイヤーを滑車で滑り降りる体験をさせてくれるとのこと。絶叫系好きとしては、ちょっとやってみたいと思った。お土産にコスタリカのコーヒーを買う。結局、2日間の万博で買ったお土産はこれだけだった。
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つづいて、アメリカ館だ。入り口で厳重なボディチェックがあるあたり、これもいまのアメリカを象徴しているような部分。プレショーがベンジャミン・フランクリンの紹介。メインショーが六面スクリーンを使い、フランクリンが現在にタイムトラベルして、世界のさまざまな事象を紹介するというもの、スクリーンそのものも半透明の手前スクリーンと、奥のスクリーンのふたつで立体的に見せる工夫をしているし、インタラクティブな仕掛けも多いのが楽しい。安定したクオリティのエンターテインメントといってもいいだろう。気になったのが、翻訳の悪さ。かなりの直訳調で、もともとフランクリンになじみがない日本人には、きついのではないか。
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アンデス共同館では、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、エクアドルが出展。ちょっと意味不明にとられかねないところもあるのだけれど、展示のセンスはかなりいい感じだ。
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出口の物販エリアでは、ワニバーガーを売っている。井沢どんすけさんはオーストラリアのワニを食べたようだが、おれはこっちでワニを食ってみる。「意外とうまいワニバーガー」というコピーが、微妙にせつない。インカコーラとのセットで1,200円だ。うーん。しょっぱいチキンバーガーという感じ。食えなくはないけど、インカコーラのべっとりとした甘さとはまるっきり、あわないし……。
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アルゼンチン館では、15分後くらいにタンゴのライブがあるようなので、列に並んだところ、おれの目の前で入場を止められ、つぎは1時間後のショーになるといわれる。アルゼンチンがすこし嫌いになる。

つづくドミニカ館はパネル展示中心でいまひとつ印象が薄い。続けていったメキシコ館だが、個人的にはグローバル・コモン2でいちばん好きなパビリオンだった。メキシコのさまざまな出展物を、現代メキシコの立体的なアートとからめて紹介している。吹き抜けの館内をとりまく斜面で移動させるようにしているが、ゲストが思い思いに滞留できる感覚がいいし、空間全体の使い方は出色だろう。物販でテキーラでも売っててくれればうれしかったのだが、そのかけらもなかった。
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このあたりで、午後4時である。日立館のあたりはどうなっているのか知りたくて、企業パビリオンゾーンBにいってみる。日立館すごすぎ。240分待ちだってさ。
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あちこち動き回るのがしんどくなった。携帯電話から各パビリオンの待ち時間情報が表示できるのだが、企業館の中でも比較的待ち時間が少なかった、三菱未来館@EARTHへ。それでも1時間10分くらい待って、中に入る。
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プレショーとしては三菱製ロボットの寸劇がふたつ。メインショーは大型スクリーンとミラーを使った万華鏡のような迫力映像。映像は美しかったのだが、なぜ「もし月がなかったら」がテーマなのかが、いまひとつわからない。なにか箱と仕掛けを作ったあとで、テーマが二転三転したのではないか。なんて、思わせる。三菱は大阪万博以来、三菱未来館というパビリオンを何度も登場させているが、今回の展示内容はあんまり未来じゃないね。

そういえば、会場にはmachanさんも来ているはず。携帯で連絡してみる。

「目標の日立館は入れました?」
「午前7時30分からゲートに並んだんですけど、日立館の整理券は無理でしたね」
「ひゃあああ!」

これは明日、始発で行くしかない。

すでに午後6時、日没近い時間である。オセアニア、東南アジアのパビリオンが集まるグローバル・コモン6に移動。

まずはニュージーランド館で巨大なヒスイを触る。白い雲がたなびく国「アオテアロア」というマオリ語のニュージーランドの地名にあわせて天井には雲があるそうだが、おれには羊の毛にしか見えなかったよ。
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オーストラリア館に行ったら、すでに展示は終わったと断られる。悔しい。シンガポール館はライブを演奏中で、ちょっといい感じ。フィリピン館は展示の仕方がちょっとおもしろかったのだが、展示そのものが低い位置にありすぎ、見ると腰が痛くなる。
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このあたりで午後6時30分。ほぼ徹夜でこれだけ回ったものだから、体力的にもかなり限界。けーむらくんに連絡をとり、飲もうということになる。だったら、混雑を避けて、早めに移動しよう。

リニモの万博会場駅は混雑している可能性があるし、市内まで座っていきたいので、東ゲートから、名古屋駅行きのシャトルバスに乗ることにする。東ゲートまで、けっこう歩く。北ゲート付近から15分くらい歩いて、シャトルバス乗り場へ。そこから20分かけて、シャトルバスに乗り込む。名古屋駅まで35分。くたびれました。

名古屋駅から地下鉄で今池駅へ。駅構内でけーむらくんと落ち合い、けーむらくんオススメの「今池屋」へ。
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これがべらぼうにいい店だった。うまいんだ。なにを食ってもうまいんだ。まず、ほたて牛肉巻き! 牛肉ハンバーグの中心にホタテが入っているという感じだけれど、肉のうまさとホタテの香り! 絶品です! イカ焼きは焼いたイカをアルミホイルの中で焼いたイカみそにつけながら、食べる趣向。うまい!
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 野菜焼きという名前ででる、五目炒め、キャベツと玉ねぎの中に、手羽先、シメジ、イカ、イイダコ、卵黄まで入ってるよ。うまいよ。お好み焼きも焼きソバもうますぎ!
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しかも会計してびっくりの安さ。残念なのは酒の種類で、ビールのほか、日本酒しか置いていないこと、サワーでつつきたい感じだが、しょうがないので、冷酒で食いまくった。

次回、名古屋に来ることがあったら、またいきたい店だ。おれとしては、味噌カツの「矢場とん」より、優先度が高い。

さらにぼくらが愛・地球博の話をしていると、ご主人や奥さん、若い店員さん、そして、お客さんが話に乗ってきて、いろいろと情報を教えてくれる。

「日立館に行きたいんですよ」
「ああ、日立館だったら、地下鉄の始発じゃ間に合わないみたいだよ。地下鉄じゃなくて、リニモの始発に乗らないとね」
「ひやあああ!」

地下鉄の今池駅発午前5時48分の始発でいこうと思ったのだが、それで乗れるリニモは藤ヶ丘駅午前6時20分発。そのリニモでは間に合わないから、藤が丘を午前5時50分にでる始発に乗るべしとのこと。おそるべし!

そのあと、今池のダイニングバーっぽい店で、あれこれと話し、午後11時ごろ、お開き。「リラクゼーション・スパ アペゼ」に向かう。結果的にここはよかった。今回のような旅なら、ヒルトンに泊まるよりいい。大浴場でゆっくりお湯につかり、カプセルにもぐりこむ。カプセルホテルなんて、「レガイア伝説」の開発をしていたころ、赤坂のカプセルに泊まったとき以来、9年ぶりくらいだ。

なんというか、身体が疲れすぎていて、睡眠はあんまり深くない。前日、徹夜だったのだが、眠れるようで、眠れないようで……。寝たり起きたりで、気がついたら、午前4時30分である。

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