【国内旅行】愛・地球博2日目
さあ、火曜日の朝だ。二日目の愛・地球博である。午前4時30分に、カプセルを抜けだし、大浴場で目覚めの一風呂。
午前5時、チェックアウトの際に、今夜のカプセルは空いているかときいてみる。ネットからの予約はできなかったのだ。連泊できますよと答えてくれる。やったね。これで帰りの新幹線など気にせず、遅くまで会場にいられる。一時は京都か大阪あたりのホテルに泊まろうかとも考えていたのだ。
下足ロッカー前に女性がひとり、ブーツを履いている。
「愛・地球博にいかれるんですか」
「そうなんですよ」
「藤が丘までタクシーで行くんですけど、乗っていきます?」
「ごめんなさい。いま、連れを待ってるんで……」
そりゃそうだよね。
今池から藤が丘までタクシーで移動。ほぼ9キロでタクシー料金は3,000円くらいだった。
昨日、乗車まで45分待った駅前の空間にはだれもいない。また、昨日は有人のきっぷ売り場でチケットを買ったのだが、いまなら普通に自動券売機でチケットを買える。5時50分発の始発電車を待つホームにも人が多すぎるわけでもなく、期待感が高まる。なにに対する期待かって? いやまぁ、漠然とした期待感さ。

始発のリニモに乗り込む。座ろうと思えば、座れるのだけれど、あえて、戸袋付近に陣どる。車内はそんなに混雑してなかったが、はなみずき通、杁ヶ池公園、長久手古戦場公園、芸大通、公園西と進んでいくにつれ、どんどん混雑していき、最終的には埼京線のラッシュ時並みになってしまった。まぁ、乗車時間はたいしたことがないので、耐えられないほどではないのだが……。
どうやら、各駅付近にある駐車場に自家用車をとめた人が乗り込んできた結果の混雑のようだ。
午前6時過ぎに、万博公園に到着。北ゲートに到着したのだが、すでに多くの人がいる。おそらく反対の万博八草駅方面からきた人たちだろう。そちらの始発に乗れば、午前5時33分には万博公園に到着する。

通常の会場時間は午前9時。最近のように来場者が多い場合は、30分くりあげて、午前8時30分に開場する。今日もおそらくそうなるだろう。ということはゲート前で2時間30分、待たなければならないのか。うーむ。横になって眠るほどの空間的余裕はないので、あぐらを組んで座りつつ、iPodで音楽を聴き、携帯でサイトを見たり、mixiしたり、ときどき、マイクロスリープに入ったり……。
少しずつ気温が上がってくる。今日も暑くなりそうだ。
うしろに座った名古屋市千種区の親子とちょっと仲良く会話する。昨夜の今池屋でも感じたのだが、名古屋の人というのは人懐っこい気がする。たとえば、関西系のひとは東京などほかの地方から来た人に対して、どこかかまえたところがあるのだが、こちらのひとは、会話の中にいい感じのもてなしの空気が漂う。
午前7時過ぎから、係員が前につめてくださいと、何度か指示を出す。ほかのパビリオンでも感じるのだが、みなさん実によく声を出して、しかも、マニュアルどおりって感じでなく、ひとりひとりに声をかける感じでじつにていねいに、案内している。
午前7時45分あたりから、荷物検査に際しての注意をあれこれとアナウンスするのだが、ほんとうに体温が感じられる。入場を前にした客もそれを感じた証拠に、アナウンスが終わったところで、拍手が沸き起こる。ちょっと感動したよ。
そして、8時30分だ。開門である。昨日もそうしたのだが、金属探知機で引っかからないために、おれはベルトや財布、小銭入れなどをバッグの中にしまって、ゲートをめざす。
微妙に右のラインや、左のライン、自分のラインより早くすすんでいるような気がして、気が気じゃない。もし、これで日立館の整理券が取れなかったら、何のためにほとんど寝ずに、始発でここに来たのかわからない。
テンションがどんどんあがる。金属探知機は無事にスルー。チケットを自動改札機(?)に入れて、入場! ここまでにほぼ10分くらいかかっている。さあ、日立館を目指すのだ。
係員は転倒事故を恐れて、「走らないでください」といっているが、だれひとり、そんなことを聞いてやしない。ものすごい勢いで、みんな走っている。おれも寝不足だ。前日の歩きすぎの疲れもたまっている。そういえば、朝飯は食べていない。それでも走る。ベルトがかばんの中に入っているので、微妙にジーンズがずり下がってくる。腰のベルトループに指を引っかけて、ずり落ちないようにがんばって走る。かっこ悪いが、走る。
日立館の前の行列に飛び込む。ほんとに飛び込んだって感じだ。どうやら、整理券はもらえそうだ。うれしい。やったぞ! 手に入った入場整理券は午前11時から11時30分までにならんでいいよってなもんだ。
その後、日立館と人気を二分するトヨタ館の入場整理券も手に入れたいと思ったのだが、ちょうど、締め切ったタイミングの模様。あと5分くらい早く入場できれば、両方の整理券を手に入れられたのに……。
ほかにどこかよさそうなところがないかと、あたりを見回す。ガスパビリオンの「炎のマジックショー」のものが、手に入りそうだ。12時40分のショーのチケットがゲットできた。これが朝6時から並んだ成果である。
ここまできたところで、なんだか疲れてしまう。さあ、どこに行こうか。そうだ! 昨日、不思議なくらい長時間待たされていた、赤十字赤新月館に行こう! パビリオンに着いたのが、午前9時ちょうど。その時点ですでに2時間30分の待ち時間とアナウンスしている。狂気の沙汰である。わけもわからず、悔しいなぁ。
まぁ、いいや。日立館のチケットを取れたことで、すでに勝ったような気分である。のんびり回ることにする。
まずは、昨日、トラブルがあって入れなかったカナダ館へ。よくできた映像なんだけど……。うーん。きれいな自然とさまざまな生活スタイルをいっぱい見たって感じですか。
そういえば、朝飯を食べてない。「ユーエスビストロ66」でステーキサンドとビール! うはああ。午前9時30分の朝ビールがしみる。

このエリアで前日、訪れていなかった国際連合館とキューバ館へ。
国際連合館はきわめて生真面目なパネルが展示されている。目を背けられない現実なのだが……。キューバ館はあまり予算をかけていない展示。そんな中で目を引くのはバースペースである。ふふふ。飲むのだ。「クバ・リブレ」一杯、500円なり! キューバの自由と解放に乾杯!

いい気分だ。背中のリュックが重いから、北ゲートのコインロッカーにでも預けようか。そう思い歩いていくと、グローバルハウスとマンモスの整理券を配布しているところに出くわした。おお! そういえば、マンモスも名物だったな。並ぼう。並んで手にした整理券は午前11時40分からのもの。これでは、日立館とガスパビリオンの観覧スケジュールにバッティングしてしまう。はっきりいって、いらない。

しょうがないので、いったん北ゲートのコインロッカーに荷物を預けてから、もう一度、取りにいく。午後1時20分の整理券が手に入った。ガスパビリオンのあとにいくのにベストだね。
このあたりで午前10時30分くらいである。日立館に入れる午前11時まで、もう少し時間がある。しかし、30分ではどこにもいけない。どうしよう。ビールを飲もう!
「森のカフェ」にエビフライ焼きそばという名古屋っぽいメニュー(うそ)があったので、ビールとあわせて買う。あらためて考えるとこういうものを買って、ビールと飲むあたり、すでに疲れと酔いがまわっていることにほかならない。なにはさておき、うれしいなぁ。朝ビール2!

いい気分で、日立館へ。拍子抜けするくらいすんなりと館内に入れる。その一方、午前11時30分なのに、もうすでに午後5時の入場待ちの行列ができているのにあきれる。下の画像はそのときを待つ人たちである。

入り口付近で、まず、地球博の入場券を渡す、入場券には超小型のICチップが埋め込まれているのだが、ここで登録した名前と、顔の画像をこのチップに関連づけるわけだ。
プレショーにあたる部分では、ひとりに一台、「Nature Viewer」という端末を渡される。館内のいたるところにある。センサーにこの端末を近づけると、端末の液晶画面に希少動物に関する映像が表示される仕組みだ。端末の左には、液体が入っており、燃料電池といわれているのだろうが、ほんとにそうなのだろうか。これだけ見てると、ただの飾りのような気もする。

つづいて、メインにあたるライドへ。「ユビキタス・エンターテインメント・ライド」だそうだが、ユビキタスというより、ヴァーチャル・リアリティ技術を使ったアトラクションだ。ホーンテッドマンションのようなライドに乗り込むと、角速度センサーのついたゴーグルと、手のひらにつけるセンサーつきのバンドを受け取る。そのゴーグルを通すと、目の前の空間に希少動物が浮かび上がるといった仕組みだ。
ゴーグルには移動量を計測するセンサーがついているから、上を見たり、くるりと見回すと、それに応じて、角度を変えて、動物が見られるし、手のひらのバンドが動きを感じ、チンパンジーに餌をやれる。また、来館前にネットで育成した動物をここで見られるというし、自分の顔が表示され、名前をよびかけられる。
さらにライドを降りたあとのエリアで入場券をかざすことにより、自分用にカスタマイズされたメッセージを聞かせてもらえる。
よくできているアトラクションだ。最新の技術というより、数年前にすでに開発を終え、いい感じで枯れたVR技術をうまく活用している。なるほど、人気の出る理由がよくわかる。
あまりにもスムーズに日立館をクリアしたため、つぎのガスパビリオンまで時間がある。そこで、オープンなショースペースになっている「ブラザーアウトプットファンタジー」を、のんびり見る。ジャグリングもできるマジシャンとダンサーとロボットが、5分くらいのショーをしたあとに、みんなで記念撮影。その画像をブラザーが誇る技術で高速印刷するという趣向。なんだか、懐かしすぎる感覚である。

そして、ガスパビリオンである。プレショーに登場するのは津川雅彦が演じる大魔術師、火村大源(ほむらだいげん)、古田新太が演じる燃八(ねんぱち)、そして、魔術師の弟子、コージくんである。さきのふたりは、もちろん映像で出演。コージくんはライブ出演だ。
プレショーはそれなりにおもしろくおのずと期待が高まるのだが、炎を使ったメインショーは、進行につれて、つらくなってくる。どんなクライマックスがあるか、期待していたのだが、え、これで終わり?って感じだ。なにか製作途中で、消防法に触れることが発覚したため、大幅にスケールダウンしたかのような印象。
古田新太の芸達者なところは見られるのだが、それにしてもなぁ。

マンモスを見るために急いでグローバルハウスへ。もはや、このあたりの配置は完全に頭に入っている。エスカレーターを華麗に乗り継ぎ、グローバルハウスに到着。

マンモスを見るためには3つのコースがある。
1)オレンジホールを見てから、マンモスを見る。
2)ブルーホールを見てから、マンモスを見る。
3)ふたつのホールからでる人の流れの切れ目に、マンモスを見る。
オレンジホールには600インチのハイビジョン映像や、さまざまな展示があるとのことだが、ぼくの持っていた整理券はブルーホールのものだ。
ブルーホールは事実上のソニー館である。16:9のハイビジョンを3つ水平に並べた48:9アスペクト比の巨大スクリーンが度肝を抜く。そのサイズもすごい幅50メートル、高さ10メートルあるから、競泳用プールが垂直にそそり立つというもの。さらに映像はレーザープロジェクターを使っている。単なる光ではなく、レーザーを光源にしたもので、DLPシステムをしのぐ、豊穣な色彩を堪能できる。
詳しくはこちら。
横方向に広がるスクリーンは、ばかばかしくも素晴らしい。ある意味、とてつもなく万博らしいシアターだろう。東京都内最大の品川アイマックスシアターは横22メートル、縦16メートルだから、このスクリーンは面積的にはその1.4倍。さらに横に広げた結果、ばかばかしくもえらそうなサイズ感になっている。色ノリも自然で上品。なんだかよくわからないところもあるけど、レーザーはすごい。
そして、マンモスラボだ。マンモスにご対面だ。35年前の大阪万博ではアメリカ館の月の石を見られなかったおれだが、今回はそれに匹敵する存在をきちんと見られた。動く歩道に乗り、90秒間のご対面。くわっと目を開いて、その頭部をいっぱい見たけれど、マンモスそのものよりもこうやってベルトコンベアにのせて、マンモスを見せる奇怪な装置にちょっと感心。1万8000年前のマンモスをベルトコンベアに乗った大量の視線がレイプしている。
つづいて、昨日、最後まで見られなかったグローバルコモン6に向かう。ここはオセアニアや東南アジアを展示するエリアだ。
昨日、早い時間に閉館し、見られなかったオーストラリア館へ。オーストラリアの過去を表示するという「第1の旅」は、真っ暗な中、小さな画面に先住民アボリジニの語るちょっとしたドラマが物語られる。拍子抜けだな。たいしたことないな。と思っていたら、シアター内が明るくなるや、いままで映写していたスクリーンはどこにもなかった。空中に映像を浮かび上がらせたわけ? これがちょっとしたサプライズ。つづく、「第2の旅」では、オーストラリアの現在を表現する映像が表示される。80枚近いプラズマディスプレーが、そそり立つ柱のように設置され、さまざまな映像を見せてくれる。この映像自体がエンドレスにつながるもので、通常のメインショーのように、始まりと終わりがはっきりわからない。意図的なものだろうが、微妙に違和感がある。「第3の旅」には、巨大なカモノハシが! カモノハシのどこが未来なのかはわからないが、この巨大さはパビリオン全体でもいちばんわかりやすい展示で、みんなが記念写真を撮っていた。

時間は午後3時である。3時のビールだ! オーストラリア館に併設されたファーストフードショップ「ザ・バーベキュー」で、ラム・ロールとエビ(プローン)スティックをつまみに、Fosterビールをぐびぐび。うまい!

へろへろといい気分で、ベトナム館、ブルネイ・ダルサラーム館、南太平洋共同館をまわったところで、携帯電話に着信。仕事を早めにかたづけ、会場にやってきたけーむらくんである。いま、インド館あたりでビールを飲んでいるという。うひい。

「じゃあ、15分くらいでいくぜ」といって、とことこと歩き始める。
けーむらくんと合流するため、木の回廊グローバルループを歩く。
暑いのだ!
朝6時からならび、9時間以上が経過しているのだ!
さらにビールや酒をしこたま飲んでいるのだ!
まるっきり睡眠不足なのだ!
前日もへとへとになるまで、会場内にいたのだ!
けーむらくんのいるエリアまで、グローバルループに沿って歩いたのだが、さっきプロアトラスSVで計測したら、1.08キロあった。歩いていく途中で、ばてる。
けーむらくんとはグローバルコモン1の真ん中で合流。
「いやあ、朝からビールを何杯も飲みながら、あちこち回ってたよ」
「ええ、そんな顔をしてますよ」
げげ! どんな顔だ。まぁ、きっとそんな顔なのだろう。
「同じ会社の人が、会場で世界中のビールを飲みまくっているんですが、いちばんうまかったのはチェコのビールだって言うんですよ」
「いいな! じゃあ、それにいこう」
酔っぱらいだから、大雑把なのだが、そういって歩き出して、後悔した。歩いても歩いても着かないのである。
これまたプロアトラスSVで計測したら、1.34キロもある! さっきから合計で2.4キロ歩いているのだ。明治通り沿いに新宿三丁目の交差点から表参道までの距離を歩いたわけだ。健康なときなら、平気な距離だが、不健康なときはけっこうしんどいぞ。

こういうことなら、ビールなんて飲むんじゃなかったよ。と、思いつつ、めざしているのはチェコのビールなんだけどね。バカだ。バカのマッチポンプだ。
歩いているうちに身体から悪い汗がいっぱい流れてくる。ビールや水を飲んで、汗腺からそれを流す。自分がコーヒーのペーパーフィルターになったような気がする。
とにかくチェコ館にたどりついた。さあ、ビールだ。ビールだ。行列に並び、ビールをイメージする。しかし、失敗した。この行列は展示スペースのための行列で、ビールを出すレストランの行列はまた別にあるのだ。ドボルザークやスメタナを輩出したチェコ館は自然と共生したさまざまな創作楽器を自由に触れるいい感じの展示なのだが、もう立っているだけでつらいおれにとっては、それを感じる余裕もない。

つらすぎだ。
レストランの行列はそれなりに長い。いますぐチェコに行くことはあきらめて、とりあえず、座れるところにいこう! あれこれ探したのだが、いいところがない。
ポーランド館にいってみると、今日はVIPの招待日みたいで、展示はすべて終了。レストラン「ポロネッツ」もテラス席だけはかろうじて、OKということで、運よく並ばずに、座れた。
あとで調べてみたら、ポーランド館の展示には岩塩の洞窟があり、かなりの迫力だったみたいね。
しかし、このレストランがたいへん微妙な感じだった。歩き回って、たくさん汗をかいているおれはしょっぱいものをとりたくて、ジューレックというスープをオーダー。ポーランド料理らしく、しょっぱくて目的はかなったのだが、味はちょっと微妙な感じ。つまみにとった餃子風のピエロギもぼそぼその皮とパサパサの肉が、せつない。

さらにビール好きのけーむらくんをがっかりさせたのは、ビールである。なぜだか、カールスバーグ。日本ではいつでも飲めるデンマークのビール。ポーランド館でこれを飲むのはちょっとさみしい。
おれはメニューに「カクテル」とあったものをオーダーしたのだが、よくわからない柑橘系のジュースにシロップをぶち込み、どぼどぼとウォッカを入れたような「カクテル」だった。きえええええ!
うーん。いろいろ残念。
「柴尾さんのうしろにいるウクライナ館の女の子が、すごく可愛いんですよ」
人生には裏も表もあるのだが、けーむらくんはどんなにつらくても、喜びを見つけてくれる。ウクライナ館の展示はスキタイ人のものなど、石像や、現在のウクライナなど、雑多に飾ってあるのだが、たしかに、表のレストランで働く女の子がすごくかわいい。顔が小さくて愛嬌があって、つくりがいい。彼女がいちばんの展示品だよなぁ。
つづいて、リトアニア館へ。DNAの二重螺旋を模した構造のオブジェにディスプレーをはめ込んだものが館内を圧倒的に埋め尽くしている。うーん。どこかの代理店にだまされたのだろうか。どのあたりがどうリトアニアかよくわからなかった。

そんな中でもけーむらくんはリトアニアのビール「シヴィトゥリース」の生を飲んでいる。すこし飲ませてもらったけれど、うん、美味しいビールだ。
いまひとつ、おもしろくなかったリトアニア館だが、あとでネットで調べてみると、会場内で流していた映像がかなりすごい漫才だったらしい。さらにこの漫才のすべてを聞き書きした猛者もいて、万博マニアの間では、かなりの人気パビリオンだった模様。場内ではこの漫才のDVDが6000円で売られていたそうだ。しまった! それは買いたかった。
アイルランド館は、ケルト文化を紹介。ケルト十字の巨大なレプリカもあり、文化的な奥深さを感じさせてくれる。
イギリス館は、さすが博物館文化の発祥地だけあって、センスのいいもの。文物の紹介はほとんどせず、イギリスの庭園文化とアートとの融合を見せたあと、最新テクノロジーにおける自然からのインスピレーションをインターラクティブに紹介。じっさいに触る楽しさがある展示が多く、触っている観客も楽しいし、それを背後から見ている観客も楽しめる。

このエリアのほかのパビリオンはどれも大混雑。ここはやはり、チェコのビールを飲み、チェコ料理を食べるしかないだろう。ということで、チェコ料理レストラン「チェスカ・ホスポダ」へ。
1時間ほど並んでいたのだが、やばいなぁと思ったのは、立って咳するだけでも背中から腰にかけて、ずきんと痛みがくることだ。油断するとぎっくり腰とかになりそうだ。こんなことははじめての体験。やっぱり相当、疲れがたまっている。
さて、期待のチェコ・レストランだが、これは大正解。日本初上陸のビール「クロシュヴィツェ」がうまい! 黒とプレミアムのふたつを飲んだのだが、やわらかく滋味深く、いい味だね。

料理も大いにうまかった。もう、スープが泣きたくなるくらいうまい。疲れていることもあるかもしれないが、味わいのバランスがきわめて優れたスープだ。
さらにビーフシチューもうまかった。ああ、会期にもっと余裕があるのなら、もう一度このレストランを訪れて、思う存分、ほかの料理も食べたいぞ。

さらに調べてみたら、日本ではチェコ料理の店があんまりない模様。チェコの「コック師匠」さん、出店してください。

食事が終わったのは、8時20分くらい。場内はかなり空いてきた。駆け足でヨーロッパのパビリオンを回る。
ロシア館は鉱石、宇宙開発、マンモス、マトリョーシカ、人形アニメなど、盛りだくさんの展示。おれの知っている大阪万博のときのパビリオンのイメージにいちばん近い。

30段のマトリョーシカの小さいほうはほんとうに精巧で、小さいほうから二番目の人形はいちばん小さい人形を格納できるようになっているはずだが、どうやって、格納するんだろうというくらいに小さい。近くにいた母娘にそういうことを話しかけて、盛り上がったのだが、娘さんがたいへんな美人で、それはそれで、素晴らしい。
コーカサス共同館あたりで、やはり疲れがしんどくでた。展示を見ているけーむらくんより、さきに出て、ソフトクリームをなめながら、へばっていた。
ラストのパビリオンはポルトガル館。ポルトガルはヨーロッパで三番目くらいに行ってみたい国なのだが、展示もいい感じ。畳、板のフローリング、コルクのフローリングの三種類をはだしで踏みくらべられるスペースもあったりする。
このあたりで、午後9時である。全パビリオンの閉館時間だ。会場を南北に結ぶキッコロ・ゴンドラもいまはがらがら。ああ、楽だ。歩かなくていいのはほんとうに楽だ。
北ゲートのコインロッカーから荷物を回収する。表示を見ると、リニモ万博会場駅は大混雑で30分以上待ちそうな感じ。それならばということで、昨日、思いついた秘密ルートを使う。
東ゲートまでてくてく歩いて、バス乗り場をさらに進むと、リニモの陶磁資料館南駅がある。万博会場のひとつ手前だ。ここで、リニモに乗り込むのだ。いってみて、大正解。一応整列させて乗車させているが、ひとはほとんどいない。
疲れているなぁと思ったのはこのとき。一度切符を買って、ポケットに入れたはずなのだが、ポケットの中に見当たらない。整列して、自動改札に入る前に気がついて、あわててもう一枚チケットを買った。人間として、思考状態もピンチである。ほとんど痴呆だ。結局、東京の家に帰ってきたときに、ふつうにポケットからきっぷは出てきたんだけどね。
ちょっとした小技を使ったおかげで、リニモでも地下鉄でも座って、今池まで移動できた。午後11時過ぎから、11時50分くらいまで、今池の白木屋でけーむらくんと飲み、解散! けーむらくん、ほんとうにありがとう! また、名古屋でじっくり遊ぼう!
「リラクゼーション・スパ アペゼ」にふたたびチェックイン。のんびりと風呂につかるつもりが、あまりにも疲れてて、湯船に入っていてもしんどい。マッサージの予約は1時間以上待たなければ、厳しいといわれたのだが、フットマッサージなら、すぐに入れるそうなので、もんでもらう。ほとんど寝てました。
その後、カプセルにもぐりこんで爆睡。
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コメント
はじめまして、トラックバックありがとうございます。かなりハードなスケジュールで周られたのですね。私も初めてリトアニア館に入ったときは「???」だったのですが、かなりチャレンジャーな映像だからこそ、あまり注目されすぎないように、わざと地味に展示していたのかもしれませんね。名古屋っ子を人懐っこいと感じていただけて嬉しいです。万博をきっかけに名古屋の鎖国状態が少し解かれたのかもしれません。
投稿者: トッピー | 2005年09月20日 22:17
■トッピーさん
コメントをありがとうございます。万博から帰ってきて、万博を紹介した、いろいろなサイトを見て回ったのですが、バランスよく多面的に各パビリオンを紹介されているトッピーさんのサイトには、ほんとうに感心しました。なによりも個人の視点と視座をきっちりすえて、紹介しているのが素晴らしい!
いまとなっては、不可能な話なのですが、もう一度、万博にいけるのなら、トッピーさんのサイトの情報をもとに回ってみたいと思いました。
投稿者: 柴尾英令 | 2005年09月21日 05:21