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【国内旅行】九州国立博物館

午前10時過ぎにホテルを出て、大宰府へ。

めざすは九州国立博物館である。九州ではいま圧倒的に話題になっている施設なのだ。10月26日にできたばかりで、怒涛のようにひとが押し寄せているらしい。なに、今日は火曜日だ。いくら混んでいるといっても、たいしたことはあるまいと、たかをくくっていたが、すまん、おれが悪かったよ。

二日市で太宰府行きの列車に乗り換えたのだが、たくさんお客さんが乗っているよ。年配のお客さんが多いが、それでもすごい人数だよ。
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昨日、同窓会にいた友人からは、いくとしたら、開館と同時に入るか、午後4時過ぎが狙い目と聞いていたが、開館から1時間遅れなら、大丈夫かなとぐずぐずしていたおれの負けだ。

大宰府駅から、大宰府天満宮の境内を抜けていく。だざいふ遊園地のそば、丘陵の斜面に沿って地球防衛軍の秘密基地のような建築物が……。大宰府天満宮から博物館へのエスカレーター&動く歩道を収納した建物だ。
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ただのエスカレーター棟のくせにかなりえらそうだ。
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長いエスカレーター棟をぬけると、巨大な博物館が見えてくる。むちゃくちゃりっぱである。

特別展と常設展の双方が見られる切符を買って、1,300円。館内も広々としている。吹き抜けの巨大な空間に、博多の祇園山笠がギンギラに飾られている。真新しい博物館は、真新しいだけで、どきどきする。
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まずは特別展へ。午前10時30分過ぎだってのに、人の数がすごい! 九州中のじじいとばばあが、笛吹きに操られ、襲来しているようだ。しかも早くも入場制限のプラカードが……。じじいをかきわけ、うしろから押してくるばばあに抵抗して、展示物を見る。
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開館記念特別展「美の国日本」は、アジア古代王朝時代に日本に伝来してきたさまざまな文物と大航海時代西洋と日本の刺激に満ちた出会いに焦点を当てた展示だ。「漢倭奴国王」の金印もこちらに展示されていると聞いていたのだが、11月4日までの期限展示。「唐獅子図屏風」も展示されていると聞いていたのだが、11月12日までの期限展示。と、ちょっと悔しかったりもしたのだが、それなりに見ごたえがある展示を2時間かけてみる。

特別展は展示法がちょっとこなれていない気がしたし、2時間かけ見たものの、ちょっと中途半端なボリュームだと感じてしまった。

お昼を過ぎた。昼食をとりたいのだが、博物館エリアにはふたつの選択肢しかない。ひとつはおなじ敷地にあるホテルニューオータニの「レストラン・グリーンハウス」である。いってみたら、1時間30分待ちだといわれた。ありえない! もうひとつは館内にあるニューオータニのカフェである。ここには各種ドリンクとデザート類、サンドイッチしかない。しょうがないから、サンドイッチとカフェオレをとったけどね。

つづいて、常設展へ。常設展だけなら420円で閲覧可能である。

この常設展が非常によかった! さまざまな展示品を有機的に関連させ、古代から近世……。展示物の背後にある人の営みを立体的に浮かび上がらせている。どこか中途半端な印象だった特別展にくらべて、ボリュームある展示物にテーマとストーリーがきっちりあたえられているので、エキサイティングな楽しさがある。

日本とアジア、日本とシルクロード、日本とヨーロッパなどの文化交流をテーマにしているのだが、かなり説得力のある展示になっているし、強制的な動線をもうけず、自在に動き回れるようにしていることが効果的だ。

人の多さのため、ちょっと駆け足気味になったが、3時間ほど見て回ったし、機会があったら、もういちど来たいと思う。

ひとつ気になったのが、常設展の会場内で、飲食物を取りながら、休める場所がないことだ。3時間も展示を見て回ると、水分をとったり、なにか食べたりもしたくなるのだが、休憩所はあっても、ドリンクの自動販売機さえ、そこにはない。

チケットをもぎとられたら、ずっと、喉を乾かしたまま、展示を見て歩くしかないのだ。
アメリカの博物館、スミソニアンやメトロポリタンでは、こんなことはありえない。展示室の中に、レストランやカフェ、ファーストフードショップがあるし、カフェに展示品が並んでいることもある。

日本で最新の国立博物館なのだから、一日、博物館にいられる工夫をしてほしい。

また、常設展内にある。「日本列島の形成」は、現在の九州島の地形を形成するもととなった約90,000年前の阿蘇の大噴火と火砕流からはじまり、九州国立博物館の周辺の地形ができるまでの変化を、最新の地質学・地理学・考古学の研究成果を踏まえたCG映像で150インチ3面スクリーンに再現する趣旨のようだが、CGの拙さと構成のまずさがあって、意味がありそうで、その意味が読めないし、へんてこな映像ポエムのようなエンディングはいかがなものか……。

午後になって、会場内に修学旅行だか、遠足だかの高校生や中学生が増えてきたんだけど、ほんとにバカばっかりで、それもまた楽しい。

開館ブームのほとぼりが冷めたら、また、来たい博物館なり!

※こちらのエントリーもどうぞ。

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