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【映画2006】フライトプラン

ワーナーマイカルシネマズ板橋10番スクリーンにて、SDR鑑賞。

 密室サスペンスとしてはそれなりの形になっている作品だが、ジョディ・フォスターの演じる母親への感情移入が難しい。困った作品だ。

 エアバスA380をベースにしたと思われる架空の巨人機E747が舞台なのは、民間航空機好きとしては注目点のひとつなのだが、リアリティの醸成に必要な機体の魅力がいまひとつ伝わってこない。

 また、主人公の精神状態さえゆらぐような、虚実いりまじるサスペンス設定のために、乗員や乗客に、生きている人間としての質感が感じられない。


 つまり、舞台である機体も、主人公をとりまく人間関係も、すべてが嘘っぽく、かきわりのようで、居心地の悪い映画なのだ。また、そういうリアリティが必要ないゲームムービーとしてみるには、エキセントリックな母性愛がうるさすぎる。

 主人公はこの飛行機の設計に携わった人間という設定で、さまざまな機内の秘密ルートをよく知っているのだが、そういった人物の行動としては、不可解なことが多すぎる。パニック寸前の精神状態であるにしても、頭の良さと悪さがまじりすぎて、強引すぎる。

 終盤の展開にいたっては困惑するのみだった。きちんとしたカタルシスがない。

 「ロード・オブ・ザ・リング」のボロミア役で、気品あふれるヘタレ演技を見せてくれたショーン・ビーンが、ナイスな機長役で登場。あまりのイメージの違いに一瞬だれだかわからなかったよ。

 ほかのレビューをみると、ジョディ・フォスターが老けたという感想が多かったが、久しぶりに見たグレタ・スカッキの老け方もちょっとせつないものがあった。

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