【映画2006】プライドと偏見
ワーナーマイカルシネマズ板橋6番スクリーンにてSDR鑑賞。
数十人入った場内に、男は数えるほど……。つまりそういうロマンス映画なのだ。原作は未読だが、お噂はかねがね耳にしておりましたというもの。
この映画はやはり、キーラ・ナイトレーだ。ぼくが2年前からキーラ・ナイトレーを携帯の待ち受け画面にしていることは、みなさんご存知かもしれないが、キーラ・ナイトレーはほんとうに旬である。映画の頭から最後まで、その旬をたっぷり堪能できるわけだから、幸せでないわけがない。どれだけいい鯛焼きでもこれほど、あんこは詰まっていない。
オードリー・ヘップバーンにおける「麗しのサブリナ」ともいうべき作品なのだろう。
女性に相続権が認められない時代、5人の娘しかいない家庭で、母親を筆頭にだれもが、結婚に血眼になっている家は、どこのブリーダーだよって感じのかしましさだったけれど、さまざまな事件を経て、この空間への愛情がおれの中にも芽生えてくるのが気持ちいいね。
最初は高慢に登場する億万長者も、キーラ・ナイトレーへの愛情をこじらせるにつれて、表情が裸になっていく。
この作品の中に出てくる男性たちはだれも、女性の価値観の中に位置づけられ、女性の噂話の中のリアリティなのだが、それもまぁ快い。
ドラマチックな事件がひとつも登場しない作品であるにもかかわらず、この作品がこれほど魅力的なのは、心理の表出が自然なことと、だれもがかかえる欠点さえも声高に非難しない上品なバランスが、19世紀初頭の空間にあふれているためだろう。
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