【イベント】二本立ての花見
やや二日酔い気味の目覚め、「ブロークバック・マウンテン」の原作小説を読む。原作のアダプテーションという点で、映画の構成が本当によくできていたと感心する。キャラクターの面では微調整がされているが、個人的に大きな違いは、テキサスの農業機械会社の娘、ラリーンの存在だ。これは映画のほうがせつなかった。愛されるチャンスはたくさんあったのに、それがかなえられなかったのだね。
午後2時から、聖路加タワー裏手で、mixiの福岡関係コミュ「しゃあしぃず」の花見に合流。若い女性がとても多かったね。
今日の花見は二本立てだ。そろそろ、つぎの花見のために浅草に移動しなきゃと思っていた午後4時40分ころ、隅田川の水面を見ていると、目の前で回頭する水上バスの姿。よく見れば、花見の場所からすぐ近くに水上バス停というか、船着場もある。時刻表を見ると、30分ほどで、浅草方面に到着する模様。
これは便利だ!
そこに接岸した水上バスに乗りこむことにする。 後部展望デッキに立ち、撤収作業を始めた「しゃあしぃず」の面々に手をふる。 ちょっとドラマチックだったよ。
よく知らなかったのだが、水上バスには、いくつか会社がある。浅草の駅近くに着くのは、東京都観光汽船のものだが、今回乗った「東京水辺ライン」だと、浅草のさき、桜橋付近が船着場となる。
桜橋の船着場に到着したのは18時20分ごろ、待ち合わせの浅草水上バス乗り場までは、1キロ弱。10分くらいで着くかなと思っていたのだが、花見見物客がとてつもなく多い。今回、仕切ってくださったshintaさんの情報によれば、お花見用水上バスは、90分待ちだとか……。夜桜を見るために長蛇の列。
なにしろ、今回は遅れてしまえば、合流は不可能な屋形船による花見なので、気をもんだけれど、なんとか間に合った。
隅田川の水位が上がっているとのことで、船着場から、屋形船までは釣り船に乗っていく。これもまた、楽しい。
言問橋と桜橋の間に泊めて、夜桜見物……というより、酒盛りである。まぁ、桜も見たけど、いろいろ食って、いろいろ飲んだよ。
屋形船の中は暖かいのだが、ひんやりとした後部に出て、ゆらゆらと夜桜を見るのも楽しい。
屋形船での楽しい3時間が終わると、ワセダミステリ・クラブの6人で、浅草のバーへ。たらたらと飲み終わるころ、「ねぇ、カラオケにいかない?」と言い出したのは、翻訳者の村上和久さんである。外に出ることがひさしぶりとのことで、そこはかとなく人恋しそうだ。自分からはカラオケという選択肢を選ばないおれだが、そういうことなら、やぶさかではない。
先に帰った霞流一さんをのぞく5人で、カラオケへ。
「いつでも夢を」を熱唱する中央公論社のダブル・ワタナベだが、その後、「なごり雪」をはじめ、上京する彼や彼女との別離をテーマにした歌ばかりを熱唱するワタナベくんは、あれれ、そういうひとだったっけ? 「こういうのを歌うのは、田舎ものだよな」と笑うshintaさんは小林旭とか、「空の神兵」、「梅と兵隊」だとかを熱傷。坂本冬実「蛍の提灯」を気持ちよくうたうたかせさん、あ、おれはといえば、電池を交換して、さらに強力になったティングラーで遊びまくっていました。
ダブル・ワタナベの若い方、ちっひさんは、まだ、20代半ばなので、「さらばシベリア鉄道」とか、知らないあたりで、そこはかとない、ジェネレーションギャップ。槇原敬之の曲にまつわるエピソードも、年齢差を感じるし……。
ところで、われわれを誘った村上和久さんだが、たいへんに酔っ払っておいでで、トータルで4曲くらいしか歌っていなかったのではないか。
ダブル・ワタナベ、村上和久さんと銀座線始発に乗り込む。アメリカでは、整形をしたおっぱいを「エンハンスド バスト」とプロフィールに書き込むんだよ。enhancedだよ!」などと、英語トリビアをご機嫌に語る村上さん。「エンハンスドっすか。すごいっすね」などと、大雑把にあいづちをうっていておれだが、上野に着く直前に、「あ!」と叫ぶ村上和久さん。
「おれ、カバンを忘れてきたよ」
電話番号を確認するため、ちっひさんから、精算のレシートをもらい、上野で降りる。携帯電話を持っていない村上さんに電話を貸し、店に連絡。荷物は確保された模様。千鳥足の村上さんはタクシーで浅草に向かったのだが、無事にキャッチできたであろうか?
