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【舞台・観劇】立川志の輔独演会

午後5時に中野へいき、「伽哩人(かりすと)」にて、「天草豚と豆伽哩」をいただく。ていねいに作られたうまさが気持ちいい。

食後、1時間30分くらい、中野ブロードウェー探訪……というか、中野まんだらけ探訪だ。回想の資本主義ともいうべき空間で、いろんな思い出の箱が開き、かなりせつない感情がわきまくり。「ある日どこかで」な能力を持っていたら、いったいどれだけのタイムトラベルができることか。やはり現行品よりも、自分が幼稚園から小学校のとき持っていた本が、きらきらしている。


その後、なかのZEROホールに向かう。ホール内で、たかせさん、まっきーさんと合流し、「立川志の輔独演会」。

きちんと落語を観るのは10年ぶりだ。誘ってくれたまっきーさん。ありがとう。前座は立川志の輔、二番弟子の志の八。貧乏長屋に入った泥棒ビギナーの噺「出来心」を演じるが、ちょっと乱調気味のリズム。かむことが、ただ、かむだけになってしまってて、きつかったかな。

志の輔は、ヤマハのモニタースピーカーの話から、最近の秋葉原の話、さらにDSの脳トレの話、宇宙意志の会の話と、枕をふっていきながら、新作「バスストップ」。

仲人を引き受けた夫婦だが、披露宴当日、遅刻しそうになる。バス停で喧嘩をしつつ、バスを待つのだが……。披露宴に間に合うかという時間的サスペンスの隠し味を利かしつつ、身勝手だが、憎みきれない夫婦の姿を、小気味よく描く。

中入りのあとは、枕もなしに「紺屋高尾」。初めていった吉原でひと目見た花魁、高尾の美しさに心を奪われた紺屋職人、久蔵が飲み食いさえも切り詰めて、3年かけてためた15両を持って吉原へ。男の純真と女の粋が美しく、ほろりとする噺。噺そのものは有名なものだから、そんなに落語に詳しくないぼくも何度か聴いている。

久蔵が吉原に行くといいだすあたりから、固唾を呑む1,300人の観客。緊張感あるオーラがホールを包み、一途で愛らしい久蔵の姿が浮かび上がる。志の輔の地の解説が入る。吉原を現代のディズニーランドに匹敵すると……。このことばによって裏打ちされた絢爛たる空間が広がる。

「電車男」同様、恋愛の奇跡の話だけれど、吉原のイメージをきちんと喚起してくれる語り口から生まれる感動は格別だ。

気持ちよく堪能いたしました。

その後、西荻に移動。まっきーさんが手配してくれた「鮨たなか」へ。酒のアテに出してくれた煮タコに驚き! 煮こごりとワサビをつけて食べるのだが、この煮こごりだけをずっと舐めていたいほどのうまさ! ほかにもマコガレイの薄造りなど、もっちりとした身から、じんわりとうまみが出てくる仕事。炙った稚鮎がうまいなぁ。

おまかせで、鯛の昆布〆から、アジ、コハダなどを握ってもらう。塩で食べるイカがうまい。アジのうまみがぐっとくる。ミル貝もかなりのうまさ。塩とタレで食べるアナゴもいいね。

その後、新宿へ移動。キャッシュオンのshot bar「びざーる」にて、2杯飲んで、ぎりぎりの終電にてみんな解散。

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