【ミュージアム】若冲と江戸絵画展
mixiで知り合った友人が、「江戸絵画って興味ないですか?」と招待券を送ってきてくれた「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」へ。
伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)なんて、「名前を聞いたことがあるような、ないような」という程度の不明である。
あらかじめこれを読んでおくといいですよと聞いていたので、公式blogをざっと読んで、上野の東京国立博物館へ。
たしかに予習が効いていたせいか、大いに楽しめた。会期も今週末までで、会場は混雑していたのだが、殺伐とはしていない。
まず感銘を受けたのは若冲の鶴図屏風だ。簡潔さの中に豊かさがある。モノクロームの曲線から、自然と情感があふれてくる。
また、花鳥人物図屏風も圧倒的! 構図の使い方がすばらしく、みているだけで吸いこまれる。ブログでみていたときも、いいなと感じていたのだが、実際に屏風の大きさで見ると、ぞくぞくする。
さらに紫陽花双鶏図なんて、震えるほどのゴージャスさだ。
これだけまとめて、若冲をみていると、なるほど現代に通じる若冲の魅力もよくわかるし、上品な香りまで感じられるようだ。
なによりすばらしいのは、特別展示「光と絵画の表情」だった。これは本当にやられたと思った。
「日本美術を鑑賞する際、光の果たす役割は非常に重要である。」というプライスの主張に沿って、時間とともに光の量が変化する照明を使い、光で変わる絵の表情を鑑賞させるという試みだが、展示数も多い上に、興奮する体験になっている。
光源は高い位置にあるだけでなく、側面から屏風に光をあてたりもしているのだが、暖かな光の粒子を身にまとうことで、恥ずかしげに目を覚ました絵が、少しずつ立ち上がっていき、華麗かつ自信を持って主張していく。
つまりこれは日本家屋という空間で朝昼夕、そして灯火に照らされる日本画のまっとうな見せ方なのだ。
いままで、博物館や美術館で、金箔押しの屏風絵をたくさんみてきたのだが、こんなにエキサイティングに堪能できたのは、初めての体験だ。
とてもおもしろかった。
いまさらのようだが、生きた江戸絵画の息吹きをたくさん感じられたのがうれしかった。べーぐる犬さん、いい機会をありがとう。このあと、京都や九州の国立博物館も巡回するそうです。
今回は小学館の石川亨さんといったのだが、若冲を見終わった後は、「聚楽台」で、飲み食いする。薩摩丼なるメニューがあったので、ついついオーダー。ばかばかしいけど、うまかった。
