【映画2006】X-MEN:ファイナル ディシジョン
ワーナーマイカルシネマズ板橋8番THXスクリーンにてSRD鑑賞。
前2作で味わった濃密な空間にくらべたら、この作品はかなりあっさり味になってしまったのだけれど、ここまで要素の多いシナリオと、凡庸なカメラワークを圧倒的な編集力で強引に一本の"映画"にまとめたというところか。
「スーパーマン・リターンズ」に乗りかえたブライアン・シンガーに代わって、ブレット・"ラッシュアワー"・ラトナーが監督。
2作目までで提示されたミュータントたちの葛藤はあっさりと処理され、メリハリに満ちたSFXで、明るくわかりやすい対決の構図となった。
ミュータント治療薬CUREを開発した人類に対し、マグニートーは宣戦布告。前作で死んだと思われていた最高ランクのミュータント、ジーンが復活。善悪の葛藤の中で壮絶な力を発揮する。
CUREに対する反発や、ミュータントの存在意義に対して、シナリオレベルではさまざまなファクターをつめこんでいたと思われるのだが、そのすべてが、あっけなく流されていく。
世界観も絵空事のように作られているし、どこかテレビドラマを見ているような気分だった。
シーンごとに、ラトナーではなく、シンガーが監督したら、もっとねちっこく詩情たっぷりに撮るのだろうと想像してしまう。
映画としての旨味はブライアン・シンガーの前2作に軍配を上げるが、この軽さも悪くはない。前2作の正当な続編ではあるのだが、シンプルなアクション映画として、前2作をみていなくても楽しめるのではないかと思う。
志としては、一気にB級テーストになったのだけれど、X-メン愛のない自分はそれを惜しいとは思わない。
それにしても第一作から6年で、みんな老けたなぁ。ジーン役のファムケ・ヤンセンもなんか印象がだいぶ違うし、ミスティークのレベッカ・ローミンなんて、どこのおばさんかと思ったぞ。
ところで、この映画は、以前の日記でも紹介したFOX宣伝部の携帯鳴らしっぱなし試写会作品だ。それだけで公開を見たくなくなったが、うかうかと見てしまった。ごめんと謝っておく。
また、FOX宣伝部は「世界は選択によって創られ、選択によって滅ぶかもしれない」なんて、売り文句を使っていたが、前2作ならともかく今回はそんなテーマは見えてこなかったぞ。
さらに、FOX宣伝部は「The Last Stand(最後の抵抗)」というサブタイトルから、「ファイナル・ディシジョン」という意味不明なサブタイトルに勝手に変えている。なんだかなぁ。
※こちらのエントリーもどうぞ。
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