【映画2006】ナチョ・リブレ 覆面の神様
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋3番スクリーンにてSRD鑑賞。
ジャック・ブラック演じるナチョのキャラクターがよくわからない。せっかくルチャ・リブレをテーマにしているのに、その設定の「らしさ」が生きてこない。コメディとしてのネタがあまりに散漫。
脚本を担当しているマイク・ホワイトは「スクール・オブ・ロック」でも、ジャック・ブラックと組んでいたが、ロックに対する愛情の十分の一もルチャには愛情がないのだろう。
シナリオの構成は「スクール・オブ・ロック」と近いものがあるのだけれど「スクール・オブ・ロック」では、子供たちをまじえた成長が、最後のコンテストで、全員一致で花開くという醍醐味があったが、こちらは、なんだか知らないうちに、ナチョが勝ち進むだけ。
練習らしい練習もしていないナチョが勝つことを責めるつもりはない。しかし、その練習に変わる「勝つ理由」が必要なのだ。たとえば荒野で神と出会って、啓示を受けるなどのターニングポイントがほしかった。
同じ設定で、全盛期のジョン・ランディスが撮ったら、もっとおもしろいものになったのにという気がする。つくりとしては「ブルース・ブラザース」的にやってもいいのではないかと……。
監督のジャレッド・へスの出世作「バス男」は未見だが、「ナチョ・リブレ」では、せっかくダニー・エルフマンの音楽を使っているのに、使いどころがあまりにも雑でもったいない。
ジャック・ブラックの演技や存在感は好ましく、ヒロイン、アナ・デラ・リグエラもラテン系ビューティとしてすばらしいのだけれど、全体にキャラクター作りに失敗しているだけに、ちょっといたましい。


