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【映画2007】大帝の剣

 ワーナーマイカルシネマズ板橋3番スクリーンにてSRD-EX鑑賞。

 夢枕獏の原作を書き「TRICK」の堤幸彦が監督を務め、「ファミ通」のエンターブレインが制作に参加している。

太古の昔に、ユーラシア大陸の真ん中に大宇宙船が不時着。宇宙船に積まれていた金属オリハルコンは、アレキサンダー大王の剣(=大帝の剣)、ユダのクルス、黄金の独鈷杵に形を変え、江戸時代の日本までやってくる。そこへ、あらたな宇宙船が地球にやってくる。オリハルコンでできたでかい剣を背負った万源九郎が、その剣で宇宙人をばったばったと切り伏せてゆく。

 監督の堤幸彦のみならず、主演が阿部寛、しかも、アングルのとり方や、編集のリズムなど、「TRICK」を髣髴とさせるものがある。

 退屈はしなかったのだが、伝奇アクション映画を見たかったのに、堤幸彦らしい「ハズし」の活劇だったので、なんだか釈然としないものがあった。

 何度も書いているのだが、「ありがちな展開」と批判されるものは、ありがちな展開にさえなりきれていないことが多く、「大帝の剣」はまさにそういう感覚だった。

 三種の神器をあつめるという最高にありがちな話なのに、三種の神器のうち、ふたつが、同じ場所にあるし、大帝の剣以外の二種の神器がぜんぜんすごくない。だから、ただのありがちな凡庸さになってしまう。

「おもしれえ」が行動原理になっている大剣を背負った主人公が、ただのお調子者になっている。こういうのって、強い男がそれより強いものと対峙して死ぬような目に遭いながら、心底「おもしれぇ」っていわなきゃね。

 神器を求める旅というロードムービー的な設定なのに、旅をきちんと描けていない。

 なによりも長谷川京子の魅力が活きていなかった。仲間由紀恵がこの役をするのならいいのだが、清純な姫と、乗っとられた宇宙人、二つの演じ分けは中途半端だ。

「愛の流刑地」の検事役のような、闇雲な色気がすべて封印されてしまっては、この人がいる意味がわからない。「仮面ライダー電王」の演じ分けをみて、反省していただきたい。

 つぅか、なにはともあれ、もっと着物をはだけさせろ! ちょっとだけはだけたシーンも監督のてれがあるのか、いやらしくなりきれていない。おっぱい。おっぱい。

 ちらほらでてくる黒木メイサの美剣士の顔立ちはよろしいのだけれど、まぁ、演技とか剣劇をやらせると、だめっぽいのがくっきり。

 なによりも悲しかったのが、映画というアトモスフィアがいっさいなかったことだね。テレビスペシャルでよかったのではないでしょうか。
  

※こちらのエントリーもどうぞ。

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