【映画2007】ブラッド・ダイヤモンド
ワーナーマイカルシネマズ板橋12番スクリーンにてSRD鑑賞。
昨年公開の「ナイロビの蜂」に比肩するアフリカの混迷を告発する作品だ。なにより恐れ入ったのは、ポリティカル・イシューとエンターテインメントが、ハイレベルに両立した作品作りだ。
スリリングでサスペンスフルで、すさまじい銃撃アクションがあり、壮絶なチェイスシーンがあり、戦闘ヘリの空襲があり、圧倒的なアフリカの自然があり、観客を飽きさせることがない。
その一方で、紛争ダイヤモンド、アフリカ少年兵、傭兵たちの暗躍、難民キャンプ、少年兵、戦場ジャーナリズムの問題がふんだんにちりばめられている。
さらにローデシア(=ジンバブエ)出身で、南アフリカの兵士を経て、ダイヤモンドの闇ブローカーになっているレオナルド・ディカプリオ、戦場ジャーナリストのアメリカ人女性、ジェニファー・コネリー、漁師でありながら、家族と離れ離れになったことから、すさまじい運命に翻弄されるジャイモン・フンスーと、3人の主役のキャラクター作りも絶妙だ。
とくにジャイモン・フンスーの演じたキャラクターは作りが上手くて、RPGの中に入れてもそのまんま、動き出しそうなくらいだ。
シナリオの一つ一つのセリフが生きている。あ、あのセリフがここで生きるんだというシーンはいくつもあり、そのすべてがお仕着せめいていないのが、すばらしい。
ディカプリオはこういうアウトローと孤独を混ぜ込んだ役を演じるとすばらしく魅力を発揮するね。
劇中にある衛星電話を使ったシーンは、危険な船内でのんびり電話でプロポーズする「LIMIT OF LOVE 海猿」関係の方にぜひ、みていただきたい名シーンだった。
エンドロール間近の展開はかなり性急だったし、エンターテインメント寄りに振れすぎたとも思うが、それでも瞠目すべき作品だ。
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