【映画2007】リーピング
ワーナーマイカルシネマズ板橋12番スクリーンにてSRD鑑賞。
いま映画館でホラー映画を見たいなら、いまいけ! すぐいけ! すぐに見ろ!
おもしろかったなぁ! こわかったなぁ!
劇場で予告編を見なかったわりにはテレビCMがよく流れている。なんだか、虫が襲ってくる映画のようだ。人食い虫の映画かなと思っていた。事前に情報を仕入れすぎるのは、よろしくないけど、Rotten Tomatoを見てみたら、トマトメーターは批評家が8%、ユーザーが41%とよろしくない。ただ、ホラーに関していえば、この手の表示は、裏返ることも多い。さぁ、どうなる。期待と不安半々でレイトショーに出かけましたよ。
主人公は神学的"奇跡"の真相を暴く第一人者である大学教授のヒラリー・スワンク。世界中を旅し、奇跡と呼ばれるものはすべて科学的に説明がつくと説く彼女だが、かつてはキリスト教宣教師だった。過去にあった事件を経緯に神を信じる立場から、神の奇跡を無効化する立場へと変わったのだ。
そんな彼女のもとに信仰深い「バイブル・ベルト」の小さな町から一人の男がやってきた。
ある少年が死んだことをきっかけに、街を流れる川が血の色に染まった。街では全ての原因は、神の怒りを買った少年の妹にあるといわれている。その原因をつきとめてほしいというのだ。
クレジットを見て、驚いたのだが、ジョエル・シルバー(「リーサル・ウェポン」、「マトリックス」)やロバート・ゼメキス(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)がプロデュースに名を連ねているんだね。
監督は「プレデター2」や「ロスト・イン・スペース」のスティーブン・ホプキンス。昨夜、弛緩しきった「プルコギ」なんて映画を見たので、低予算ながらもデリケートなカメラワークとていねいな編集と音楽で、心地よい緊張感の中、何度もドキドキさせていただきました。
オーメンで使われた「ヨハネの黙示録」同様、聖書の記述をモチーフにした映画で、「出エジプト記」に出てくる「十の災い」使っている。
「水を血に変える」、「蛙を放つ」、「ぶよを放つ」、「虻を放つ」、「疫病を流行らせる」、「腫れ物を生じさせる」、「雹を降らせる」、「蝗を放つ」、「暗闇でエジプトを覆う」、「長子を皆殺しする」が、「十の災い」だ。
シナリオのバランスがうまいから、「十の災い」については、知ってても知らなくてもいい。なによりヒラリー・スワンクの過去と、現在の呼応がきちんとできているから、彼女の行動原理に無理がない。このキャラクター設定のうまさで、きちんと感情移入ができた。
クライマックスからのツイストもうまく決まっており、無駄なカットもなく、思わぬ伏線ににんまりしてしまった。
聖書そのものの知識よりも、アメリカの敬虔な田舎町を舞台にしているということをきちんと念頭においてみていくと、本当に楽しめる。



コメント
私も見ましたが面白かった。
流れがスムーズだった。
評論家のウンチク読むと面白くないと書いてあったが・・・。
料理でも絵でも何でもそうだが、評論家ほど当てにならないものはない。よくあれで飯くっていけるな~。
兎に角、ひさびさに面白かった。
投稿者: b | 2007年05月25日 11:46
自分への戒めでもあるのですが、批評家がこぞってダメというときは、その裏を読むのも大切だと思います。
映画の批評なんて、民主主義の多数決でもありませんし、それぞれの見方でぜんぜんかまわないのではないでしょうか。
この手の聖書をテーマにしたホラーは多いのですが、あまりたいしたことのない作品も多いです。「リーピング」は、よくできていると思いますよ。
投稿者: 柴尾英令 | 2007年05月25日 14:59