【映画2007】舞妓 Haaaan!!!
ワーナーマイカルシネマズ板橋1番スクリーンにてSRD鑑賞。
つまり21世紀の無責任シリーズとして安心して見られたし、この映画が植木等さんの遺作になったのはすばらしいことだと思う。植木さんが出てきたときから、背筋を伸ばしてみたし、消失点のかなたに歩いていくのをずっと見守った。
「舞妓さんと野球拳をしたい」というとっぴなメインテーマを違和感なく、はめこんだ宮藤官九郎の脚本は、前半でとくにすばらしく、阿部サダヲという異形の力を借りて、軽やかに流れていく。
とくに真矢みきをセンターにすえた舞妓ラインダンスにはしびれまくった。よそ者が京都にずかずかとやってきて、バカ騒ぎして去るだけの映画かと思っていたが、現代の花街のリアリティが、要所を押さえたディテールとともに映画的に表現されていたのは、いいね。
堤真一という生粋の関西出身役者の京都弁と、阿部サダヲの怪しげな京都弁の対決は、映画そのもののリズムになっていて、小気味いい。
ただ、阿部サダヲの職業が変わるミッドポイント以降は微妙なところ。作り手がメインプロットにテレたあげく、ストーリーラインをスクラップしてしまったのではないか。その後、ビルドされた構成からは、快調だった前半で組み込まれた味わいが消失しており、結局、はぐらかされてしまう印象になる。
「三谷幸喜的なシチュエーションコメディにしろ」とはさらさらいわないけれど、もうちょっと、芸舞妓の世界で暴れまわる主人公を見たかったよ。
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