【映画2007】シュレック3
ワーナーマイカルシネマズ板橋3番スクリーンにてSRD鑑賞。
「かつてのアカデミー賞作品がいったいどうしちゃったの?」というくらいに気がぬけた作品だ。シュレックのパターンが急速に縮小されて再生産されたかの印象。
どうしたかと思っていたら、監督が交代していたんだね。
監督が変わっただけでなく、スタッフ全員がシュレックと、その世界への愛情を失ってしまったかのように感じられる。
おとぎの国の皮をまとった現代風コメディというのがシュレックだと思うけど、「3」作目ということで、その皮はかなり薄くなっている。おとぎ話のテーストがここまで薄まると、世界観そのものが、どうでもよくないか?
今回は「アーサー王伝説」が登場。シュレックが探し求めた王国の世継ぎ、アーサーは、ハイスクールのいじめられっ子だったという設定はおもしろいのだけれど、その後の展開に難がありすぎて、この設定をうまく活かしきれていない。
フィオナ姫懐妊の知らせに悩むシュレックだが、その悩みも展開にからんでこない。とにかくメリハリがなくて退屈なのをどうにかしてほしい。
アントニオ・バンデラス演じる長靴を履いたネコが「南の島で"モヒート"を片手にシングルライフを楽しもうぜ」みたいな、ベタなくすぐりとしてはある(戸田奈津子は「モヒート」を「ビール」と訳してた。せめてカクテルにしろよ)が、どれも「くすっ」と笑えるところにとどまっている。
ただ、一ヶ所だけ、チャーミング王子が、宮殿に踏み込んだシーンで、クッキーマンの走馬灯やピノキオの詭弁などはよく演出されていた。ここだけ、中の人が別なのかもしれない。
そのほかのシーンでは、笑いのリズムがもっさりしている。もちろん、笑えるところはいくつかあるのだけれど、キャラクターに対する掘りさげが薄くて、笑いが有機的につながってこない。技術レベルこそ高くなったものの、全体に油断したテレビ版みたいだね。
「4」が作られるそうだけど、なんだかなぁ。


