【映画2007】デス・プルーフ in グラインドハウス
TOHOシネマズ六本木ヒルズ3番THXスクリーンにてSRD鑑賞。
「KILL BILL」とか、「KILL BILL Vol.2」で、おれとしてはもうどうでもよくなっちゃったクエンティン・タランティーノだけれど、つまり余計なものをそぎ落として、欲望に忠実に作れば、とてつもなく気持ちのいいものをしあげてくれるのだと、感心したよ。
前半の縷々続く、しゃべりのシーンは、見かえす気はないし、ラップダンスは見るよりも実際にされたほうがいいと思うが、カーチェイスシーンだけは、繰り返し、繰り返し、繰り返し見たい。
じゃあ、ビデオで見ればいい作品かといえば、そんなことはない。早送りボタンが存在しない映画館で、途中退屈しながら見るべき映画であり、早送りボタンがないからこそ、最高のカタルシスだとか、エクスタシーだとか、なんだかしらねぇけどそういう「くああああっ」という放出感が劇場全体に広がって、最高なんだよな。
とりあえず覗き感覚で女の生足を眺め回したあとに、好みの女に近づき、女どものくそつまらない話にさんざんつきあったおかげで、「おれさまストレス満タンだぜえ」。だけども、そのあとからがマイタイム! 「つべこべいってた女たちに、問答無用でおれの熱いものをぶちこんでやる!」と、逆襲のおれさまセックスをやって、いっちゃうってのが、つまり前半だよね。
よいセックスのためにはきっと、つまらない女話につきあうことも必要なのだろう。ああ、つまりこれはそんな男サイドの「いただきまーす」メタファー映画なのだと思い、後半もまた、その繰り返しだと思いきや、まさか、こういう感じでひっくり返るとは……。
男の自分勝手なセックスはいけないと、激しくお仕置きをされるんだけど、そのお仕置きがまた、気持ちよくって……。
やったつもりがやられてたというのもまた、セックスの快感なのであろう。そういう意味で、早漏でも遅漏でもない、最高絶頂タイミングでいけちゃう作品なのだ。
「グラインドハウス」という形式で本来2本立てだったことに関して、いろいろ書いてる人もいるけれど、これだけでも十分に気持ちよい。
だれか勘違いするといけないから、もう一度書くけれど、映画の中ではセックスはいちどもやらないし、ヌードシーンさえないからね。メタファーだよ。メタファー。
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