【映画2007】HERO
ワーナーマイカルシネマズ板橋8番THXスクリーンにてSRD鑑賞。
HEROは放送中にエピソードの7~8割くらいは見ていたし、よくできていたと思う。今回の「HERO」もそういう一本。テレビサイズで見れば、「よかったね」という出来にはなっている。
弛緩したオープニング。意味不明の韓国ロケ。1シーンだけしかでてこないイ・ビョンホン。最強の弁護士とか言いながら、推定無罪の説教と、ありがちなネット論争並みの揚げ足取りしかしない松本幸四郎。政治家役でありながら、サングラスをかけっぱなしで証言席に立つタモリ。ほかの仕事を放棄して、身内のために奔走する検事仲間。
話題性のために映画もどきの要素を装飾したつくりだ。商品としてはたいへんによくできている。わざわざロケをやった韓国でのセールスも期待できるだろう。
政治汚職という国家の巨悪と、傷害致死という町場の事件を等価にあつかうというテーマは立派で、とりあえず感動のツボはつく。しかし、幕引後、われに帰ってみれば、汚職政治家も傷害致死犯もぞんざいにあつかっていたことに慄然とする。
かつて楽しんだ世界が変わらないことの価値はわかるけれど、6年たってもまるで成長していない久利生公平を見ると、こういう停滞空間には関わりたくないとも思ってしまう。
エンドロールでの宇多田ヒカルの「Can You Keep A Secret?」の欠落は大きい。あの歌声がなくなっただけで、この仮想世界の手抜き建築ぶりがはっきりと見えてしまった。
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