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【回顧】裸の青い鳥

 現在、MX-TVで再放送しているが、「ミラーマン」の放送は1971年の12月から1年間。当時、おれは小学三年生だった。裏では「シルバー仮面」を放映しており、特撮テレビ番組が同じ時間帯で放送されるという、家庭用VTRのない時代には悩ましいシチュエーションだった。

 小学校のトイレで「ミラーマン」を見るべきか、「シルバー仮面」を見るべきかで論争していたのは、なぜか情景つきでしっかりと覚えている。

 いまの趣味なら、「シルバー仮面」>「ミラーマン」なのだけど、当時のおれは「ミラーマン」派だった。シルバー仮面が人間の生の口を出しているのがいやだったのだろう。

 当時の「シルバー仮面」派は、「ミラーマン」には怪獣の使い回しが多いと非難していた。アイアン、キティファイヤー、マルチなどはたしかに、同じ着ぐるみを多少改造して数話後に使っていた。

 「ミラーマン」は後半、ドラマにてこ入れが入り、ジャンボフェニックスという合体戦闘機が登場する。当時の雑誌「小学四年生」には、きわめてよくできたペーパークラフトが付録でついており、これでずいぶん遊んだものだ。

 いまMX-TVでなぜか、「ミラーマン」の再放送をやっていて、まったりと楽しんでいる。最新の「ULTRASEVEN X」より、ぞくぞくするのは、当時の町の景色が、ふんだんに見られるからだろう。特撮には70年代の景色がよく似合う。

 気に入ったシリーズともなれば、女性隊員もなじみになる。SGMの野村由起隊員役の市地洋子は、最初、バタ臭い顔だなぁと思っていたのだが、和崎俊哉ら、濃い目の顔がならぶSGMの中でなんとなくバランスがとれてくる。こういう人もいいなぁと思っていた。

 いやもう特撮方面の人には自明のことなのだろうけど、今日、彼女の名前を検索していて、驚いたことがあった。

 市地洋子=安芸晶子だったのだ。

 みなさん、ご存知でしたか。

 いやもうおれは今日それを聞いて、たまげましたよ。安芸晶子といえば映画「狼の紋章」の青鹿先生ではないですか。「狼の紋章」なら、おれレーザーディスクで持ってて、何度か見てますよ。

 ヤングウルフガイ犬神明に志垣太郎、そして、悪役を松田優作がやっているという1973年の作品で、松田優作のヒールとしては、「ブラック・レイン」の嚆矢ともいってもいいだろう。

 だれか、これ、再映画化しないかな。

 で、安芸晶子だよ。もういっぱい脱ぎまくってるんですよ。網膜にしっかり焼きつけてるんですよ。

 でもこのひとが、「ミラーマン」の女隊員なんて、知らなかったよ。知らずに「ミラーマン」再放送を見ていたおれがいるよ。幸せの青い鳥というか、幸せの青い裸は身近なところにいるんだね。

 

※こちらのエントリーもどうぞ。

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