【映画2008】ベオウルフ/呪われし勇者
ワーナーマイカルシネマズ板橋2番スクリーンにてデジタル3D-SRD鑑賞。
毎秒144フレームの3D映像はなるほどたいしたもので、ヒゲの一本一本まで立体的に見えるのには、感心したよ。鑑賞前は、この映画のことは大雑把にしか知らなかったが、徹頭徹尾、CG映画だったのね。「シュレック」がものすごくリアルになった感じだ。もしもこれが3Dでなければ、単調な印象になったろうが、とりあえず3Dでさえあれば、冒頭の宴会シーンさえ楽しくなる。
叙事詩としてのベオウルフには、「巨人とか竜とかが出てくるやつでしょ」程度の知識しかないのだが、きわめてシンプルな構成のドラマは3D-CG映画の骨格としてジャストサイズだ。
CGになっても、そのまんまアンジェリーナ・ジョリーのグレンデル母の設定は現代的にアレンジがなされているとのこと。それはジョン・ブアマン版の「エクスカリバー」における、ウーサー、アーサー王、モーガナ、モードレッドの関係と似ている。神話的世界の中で弱き人間の欲望が因果をめぐらすってアレンジは、定番だろう。
贖罪の関係が、骨太なドラマの芯になっているあたり、歌舞伎としてアレンジしてもいいくらい、普遍的な感情を刺激する。
冒頭の宴会シーンで、フローズガール王がゆるいトーガ風の衣装を身にまとっており、身体を動かすごとに福がずれ、半裸になっていくのだが、CG映画としては前代未聞に裸のオンパレード。ベオウルフは全裸で巨人グレンデルと戦う。局部の隠し方など、さまざまに工夫しており、アメリカの映画館だと、それだけで笑い声が上がるんだろうな。
アンジェリーナ・ジョリーの裸はむやみにいやらしく、3Dオッパイでほんとに力が入っている。ほかにも村娘の豊満な胸元が、悩ましげに男を誘うなど、フルCGのアダルトビデオはもはや完全に射程距離だ。
また、クライマックスの飛竜との戦いはほんとうによくできており、3D効果もあって、気持ちよく堪能できた。この映画って、3Dで観るのとそうでないのとでは、ずいぶん評価がちがうだろうな。3Dものでは、どうしても最前面に配置されてしまう字幕はちょっと問題がある。工夫して、かなり見やすくなっているのだが、これだったら、吹き替え版のほうがよかったかもね。
