【舞台・観劇】キル
野田秀樹の芝居は夢の遊眠社のころの「野獣降臨」と「半神」以来、ずいぶんごぶさただ。それはあまりにごぶさた過ぎるね。ごめんなさい。
mixiのコミュニティやネットの劇評を見ると、過去2回の公演の堤真一に代わって、テムジン役となった妻夫木聡の評判がよろしくなかった。
堤テムジンは知らないのだけれど、妻夫木テムジンは、単調かつ平板なところは感じられたものの、硬質なすがすがしさがあった。そのすがすがしさが芝居全体のベースノートとしてきっちり効いていた印象だ。
コミュニケーションとディスコミュニケーションという基本構造に、鏡像のごとき父と子の関係、そこから生まれる桎梏、さらに「ことば」により生まれる存在とその崩壊について、見るものの悦楽を引き出す演出できちんとみせてくれる。とてもよいお芝居だった。勝村政信が演じる「結髪」の立体感がとことん印象的だった。
まぁ、そんなことより広末涼子だ。デビューから13年以上、アイドルだった時代も通して、広末涼子にはまるっきり関心のなかった自分だけど、生の広末涼子はもう圧倒的にすばらしい。舞台上に広末がいる時間のほぼすべて、双眼鏡を使って彼女を注視しておりましたよ。一児の母とは思えない。Majiで眼福でした。
※こちらのエントリーもどうぞ。


