【日常】身近なエイリアン
昨日、東武練馬のスターバックスで資料を読んでいたときのこと。40代後半くらいだろうか、藁のような髪の毛。ストレッチ生地の青いパンツ。首にはかぎりなくタオルに見えるマフラーを巻いているおばさんが、同族のおばさんとふたりで、癇にさわる声で話をしている。
「あたしももうすぐ収入が減るから、こんな店に入れなくなるわね。そしたらミスタードーナツよ」
東武練馬では、板橋SATY前の交差点をはさんで、スタバとミスドで客層の二分化が進んでいるのは事実だ。スタバの客単価と、禁煙という障壁がミスド族の侵入を阻んでいる。おれはどっちも利用するけどね。
映画好きなオバサンなのだろう。頭が悪い映画の話をしている。
「宮崎駿って、O型なのよ! だから、ほら映画の中に出てくる人がみんなO型でしょ」
口に含んだダブルトールラテを吹き出しそうになった。血液型映画談義はさらに進む。
「山田洋次監督なんて、A型でしょ。A型の人には絶対B型は描けないのよね。きちんと両方を描けるのはAB型の人なの」
世の中にいるO型の存在をしっかり忘れているようだ。
得意げに話すオバサンは、荒れた唇のささくれが気になるのだろう。指でそれをよじって剥がしている。さらに剥がした皮をもった指を椅子の下に持っていき、指先をこすって皮を床に落としている。それも何度も何度も。
うおおおおおおお!
なにがいやって、ぜんぶいや。とことんいや。本気でいや。
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