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【雑感・ニュース】ありがちな夢を語るな

 「痛いニュース」から孫引き


http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1101111.html

フランスで、13歳の少女が天国の母親あてに送った手紙が、受取人不明の上、郵便料金未納の罰金通知付きで、少女の元に送り返されてきた。地元紙「Journal de Saone-et-Loire」
が6日、伝えた。

仏中部に住むAnaisさんは、母親の2周忌にあたり、「ボトルに入れて海に流すような、愛を込めたメッセージ」を送ろうと思い、あて先に「天国、パラダイス通り」、宛名に母親の名前を書いて地元のポストに投函した。ただし、切手は張らなかった。

2日後、手紙は「あて先不明」でAnaisさんの元に戻ってきた。郵便料金未納で1ユーロ35セント(約213円)の罰金を払わなければならないという。

この出来事について郵便局は、「実際に『天国(フランス語では「Ciel」)』という町はあるが、「パラダイス」という名前の通りは知らない」と答えた。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2361406/2714103


 なんだか、おれの大嫌いな映画「ポネット」みたいな話だな。このネタを読んで、思い出したことがある。

 本当にあったことなのかどうなのか、一種の都市伝説のような気もするけれど、以前、新聞の投書欄にこういう投稿があったとかいう話だ。

 小学校の理科のテストで、「雪が溶けたらなんになりますか」という質問があった。もちろん「水になる」が正解である。ある生徒が「雪が溶けたら、春になります」と答えて、間違いとされた。せっかく夢のある答えを書いたのに、×をつけるのはおかしい。そんな話だ。

 でもね。国語のテストなら、○でもいいけど、理科のテストなら当然、×だろう。理科ってのは「雪が溶けたら春になる」なんて、なまっちょろいもんじゃない。

 小学生のとき、という天気記号に「天気」と書いたら、間違いだった。正解は「晴れ」だというのだ。国語辞書の「天気」の記述にも「(3)晴れていること。 「今日も―だ」」と書いてある。意味が通じるのに、×がつくなんて、子供心に理不尽な気がしたけれど、いまでは、その×は間違いではないと思っている。テストとして間違いとするのは、当然なのだ。

 もしこれを間違いとしないのであれば、「○肉○食」の○を埋めよという設問に「弱肉強食」ではなく、「焼肉定食」と書いたらどうするのか、どこかのアナウンサーのように「旧中仙道」を「いちにちじゅうやまみち」と書いたらどうするのか。

 まっとうなコミュニケーションをするためには、常識とことばの用法を刷り合わせなければいけない。

 ただでさえ、大人が子供に期待する夢とやらは凡庸だ。でも、世の中には「雪が溶けたら、春になる」が柔軟な発想だとたたえる人もいる。

 正直、あほかと思う。

 おれは雪が溶けたら春になるなんて書くガキは嫌いだし、柔軟な答えというより、ひねた答えだと思う。まぁ、百歩ゆずって柔軟かもしれないけれど、「理科」の答えとしては断固、間違いである。先生は自信を持って×をつけてほしい。ポエムだか、ロマンだか、スイーツ(笑)だか、どういう思いがあるかどうか知らないが、間違いは間違いだ。

 柔軟な発想も可というダブルスタンダードは、結局、子供を混乱させ、教師など、採点者の顔色を見ながら、問題を書く胡散臭い子供を育てるだけだろう。雪が溶けたら春になるという答えを×とするのは、親切なのだ。

 ちなみに生徒も親もたかがテストで×がついたからといって、全否定されたと思わないでもほしい。テストはただのテストなのだ。小学校では常識を身につけることが目的のひとつなのだ。ポエムだか、ロマンだか、スイーツ(笑)だかは、自分で勝手に育てればいい。

 冒頭のニュースでいえば、正しくCiel(天国)と書き、正しく、切手を貼って投函するという「常識」を少女には守っていただきたかった。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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