【健康・ダイエット】35年ぶりの歯医者
ここ数日、親知らずにできた虫歯が痛んだり痛まなかったりする。痛いときは、柔らかな麺類を噛んでも痛い。ドラ焼きを食べても痛い。マシュマロは食べてないけど、きっと痛いだろう。
じつは小学生のとき以来、歯医者にいっていない。じつに35年ほど、デンティスト・フリーな人生だ。
日本にはコンビニの数より歯医者が多いと聞いていたけど、歯医者に行くのは負け組だと思っていた。根拠はないのだが、死ぬまでなんとなかると思っていた。おまえらは歯医者にいけ、おれはコンビニに行くよ。わっはっは!
だから、とてつもなくおっかなかった。親知らずの虫歯であるから、きっと抜かれるだろう。いやだいやだ。そんな恐怖に耐えられるだろうか。スティーブ・マーティンそっくりの歯医者が出てきたらどうするんだ。
また、身元不明の死体になったとき、歯科のカルテから、身元を確認することは知っている。歯医者に行くと身元不明な死体になりそうな気もする。もちろん、必要条件と十分条件の違いもわかるんだけどね。
しかし、このままでは絶対にいけないのはわかっている。観念した。
小学校以来の友人が中野で歯科医をやっているのは知っている。だが、35年ぶりに歯科医にいって、友人から致命的なことを言われるのはかなわない。地元に行こう。地元だ。
いま住んでいるマンションの1階が歯科医なのだが、いいところか、どうか、わからない。しかも折に触れて顔を合わせる歯科医に致命的なことを言われるのはかなわない。少し離れた駅前あたりに行こう。駅前だ。
mixiの東武練馬系コミュニティで、歯医者の評判を見る。3つほど候補がある。正直にいって、どれがいいかはさっぱりわからないけど、「先生が優しい」という文字に心のよりどころを求める。電話で予約する。
恐怖感はぬぐえないのだけれど、いきましたよ。
待合室でも深く静かに興奮している。待合室はすこし古い感じがしたけれど、治療椅子はそんなに古くない。
奥歯のレントゲンをとるのがなかなかうまくいかず、何度も放射線を浴びたりもする。なんとか撮れた像によれば、そんなにひどくないとのことで、ほっとする。
数回通うことになるが抜髄処置して温存するか、一気に抜いてしまうかと聞かれる。え! 温存できるのですか。温存できるのであれば、温存してください。治療はつらいそうだけれど抜かれるよりはいい。親知らずの下の歯がまだ残っていることも温存の理由とかいわれる。
治療そのものは、レーシック前に受けた網膜裂孔のレーザー手術などにくらべたら、耐えやすいものだった。とはいえ、よくがんばったと、自分で自分をほめてあげたくなった。
「麻酔が切れたら痛むかもしれない」といわれて、おびえてはいるけれど、35年ぶりの歯医者をクリアして、誇らしい気分である。まぁ、これから6回くらい、通うというのはめんどくさいけどね。
Eyes on Tibet(※)
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