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【映画2008】スパイダーウィックの謎

ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋12番スクリーンにてSRD鑑賞。

 むやみに壮大な話にしない。ドラマ内の時間が短い。人間関係がしっかり描かれている。伏線とその回収がはっきりしている。観客に展開を予想させつつ、カタルシスをもたらしている。美点の多いシナリオの宝石のような佳作だ。「ミスト」のようにすさんだ気持ちになる映画を見たあと、こちらを見るととにかくほっとする。

 製作にニッケルオデオンムービーが入っていることから、キッズムービーであることははっきりしている。シーンによっては、子どもが怖がるくらいの刺激はあるけれどいやな残酷さはない。また、父親世代にとっても、さまざまに考えることがあり、十分に楽しめる。

 映画の中では二つの親子関係が出てくるのだが、その二つがデリケートに呼応していて、最後の感動を生むのだ。

 妖精の世界を知り、その世界の秘密を書き留めたアーサー・スパイダーウィックは、学者バカというか、オタクというか、まぁ、多少なりともマニアな趣味を持つ男性なら、わがこととして思い当たるようなキャラクターである。そんなマニアっぷりが嵩じてたいへんなことになるのだが、彼にも娘がおりドラマの大きな要となっている。

 一方、主人公家族は冒頭から父親の不在が強調されている。大人の観客にはおそらく……という想像はつくのだが、この映画のメインターゲットである子どもたちには漠然とした不安として表現されている。

「ロード・オブ・ザ・リング」の"指輪"に相当するものが、妖精の世界を詳述した"本"となっていることもあって、キッズスケールの「指輪」といってもいい。滅びの山にたどり着くまでに何時間もかからないのがお手ごろ。

 いよいよ始まった戦いでは懐かしき「グレムリン」を思い出させるシーンがあってちょっとうれしくなる。やっぱりゴブリンとの戦いはそうでなくっちゃ!

   

 原題は「スパイダーウィック年代記(Spiderwick Chronicles)」だけど、何世代にもわたるドラマでなく、二泊三日の物語にまとめているのがうまいね。

 フィル・ティペットが生き生きと動かす妖精やゴブリンはもっともっと見たいくらいだし、ジェームズ・ホーナーのスコアはみごととしかいえない。アメリカではこれがIMAXで見られたのか。それはいいなぁ。

 子どもには純粋な冒険、大人にはやるせない涙をきちんとあたえてくれるいい映画でした。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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コメント

はじめまして。
スパイダーウィック、私も楽しめた映画です。
TBさせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

はじめまして。
この映画、私もすごく楽しめました。

もう少し“妖精たちの世界”を覗いていたい…。
96分が、あっという間でした。

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