【映画2008】スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
ワーナーマイカルシネマズ板橋4番スクリーンにてSRD鑑賞。
いやはや、ジャバ・ザ・ハットに息子がいて誘拐された挙句に、アナキン・スカイウォーカーが旅立ち、重病の「ジャバ息子」を介抱しながら、救出する話だったとは……。
しかもジャバ息子のおもねった「かわいさ」ときたら……。イウォークといい、ジャージャーといい、スター・ウォーズ・ユニバースは子供受けを考えてキャラクターを作ると失敗することが多い。
20世紀フォックス配給でない最初の劇場版「スター・ウォーズ」、フランク・オズがヨーダの声をあてない最初の劇場版「スター・ウォーズ」、ジョン・ウィリアムスが作曲を担当していない最初の劇場版「スター・ウォーズ」、ロンドン・フィルが演奏していない最初の劇場版「スター・ウォーズ」、アメリカでは5月公開ではなかった最初の劇場版「スター・ウォーズ」、ILMの名前がエンドロールに登場しない最初の劇場版「スター・ウォーズ」だ。
ルーカスフィルム・アニメーションがシンガポールで製作している作品だ。実写だからいい、CGアニメだからよくないみたいなことをいうつもりはまったくないが、やはり、ちがうものはちがう。
「スター・ウォーズ」のスピンオフでなければ成り立たない作品だけれど、「スター・ウォーズ」の主要6エピソードにはかなわないレベルのシナリオ。「クローン・ウォーズ」というタイトルだから、「クローン・ウォーズ」戦史の全貌が見えるかと思ったら、まるっきり枝葉のエピソードで、これを観て作品世界の理解が深まるわけではない。
まぁ、エピソード4、5、6のころにも、「イウォーク・アドベンチャー」や「エンドア 魔空の妖精」なとというスピンオフもあった。それにくらべたら、まるっきりつまらないわけではない。3Dアニメーションならではの醍醐味もある。
しかし、エピソード3公開前にカートゥーン・ネットワークで放送された2Dアニメ版「スター・ウォーズ クローン大戦(まぎらわしいタイトルだ)」のダイナミックな演出を思い出すと、まるっきり物足りない。
ダイアログの数々は、スター・ウォーズ口調をよく研究しているけれど、なんとなく同人誌くさい、よくできたファンの習作という印象だ。どこか、ジョゼフ・キャンベル的空気がないと、スター・ウォーズを感じられないのかもしれない。
「クローン大戦」の女戦士、アサージ・ヴェントレスのほかに、新たにアナキンのパダワンとして少女戦士アソーカ・タノも登場する。新キャラクターの『アソーカ』は日本のアニメ『もののけ姫』からヒントを得た」とデイブ・フィローニ監督は語っているが、リップサービスだろうな。秋からのテレビシリーズの序章にあたり、セリフの中では伏線めいたものもあるけれど……。
劇場用映画だけれど、「スター・ウォーズ」のよくできたキャラクターグッズのひとつとしてみればいいのだろう。
