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【舞台・観劇】"アパッチ砦の攻防"より 戸惑いの日曜日

 月曜日に虫垂炎を発症し、火曜日に腹腔鏡手術、木曜日に退院したばかりのけーむらくんといっしょに池袋サンシャイン劇場で、三谷幸喜・作、佐藤B作・演出の舞台「"アパッチ砦の攻防"より 戸惑いの日曜日」を鑑賞する。

 上演前に「アルコールは止められてるんですが、それ以外はとくに制限はないんです。咳をしたら、痛いんですけどね。笑いすぎたら、どうかな。大丈夫かなぁ」なんてことをいっていたけーむらくんだが、上演中は抱"痛"腹絶倒の大笑い。

 もともとは1996年に佐藤B作率いる東京ヴォードヴィルショーのために三谷幸喜が書き下ろした喜劇「アパッチ砦の攻防」の再演だ。2001年の名作「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」と近い純粋コメディだ。もしも、こちらをさきに見ていたら、「バッド・ニュース☆グッド・タイミング」の感想もちがっただろう。展開にはらはらさせながら、しっかり笑わせてくれるすさまじいコメディだ。

 会社経営に失敗して、住んでいたマンションを叩き売ってしまった男。だが、売った直後に娘から連絡がある。フィアンセを紹介したいと……。見栄っぱりな男は、自分が売ったばかりのマンションに忍び込み、そこの主人然として挨拶をするのだが、引っ越したばかりの新オーナー家族が帰ってきて、大騒ぎ。

 三谷幸喜の技が冴えわたった脚本だ。1時間15分ほどで、休憩に突入したとき、「えーーー! これで休憩ですか。後半、どうするの? まだまだ、続くの?」と、ものすごく興奮してしまった。

「ドリフターズだったらここで終わりにになるようなしめかたですよね」
「そうそう、回り舞台で、歌手が出てくるみたいな……」

  

 第二部がさらにすごかった。ちりばめられた伏線やキャラクターが時間軸を縦横無尽に交差していく。そのたびに笑いが起こり、興奮してしまう。

 新住人に西郷輝彦、旧住人に升毅で、このふたりのかけあいがすばらしい。初演では佐藤B作と伊東四朗のかけあいだったそうで、それも生でみたかったよ。

 さらに女性陣の演技もすばらしい。鉄壁のあめくみちこに、キャラクターが説得力となる石野真子、意外といい感じじゃないかと思える中澤裕子、フィリピンパブ嬢を絶妙に演じる小林美江……。

 ああ、こういう三谷幸喜は最高だなぁ。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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