【舞台・観劇】笑福亭鶴瓶落語会
紀伊国屋サザンシアターにて笑福亭鶴瓶落語会。まっきーさんのお誘いだったのだが、肝心のまっきーさんの仕事が長引いてしまう。かわりに同じ編集部で、別にこの落語会を見に来た方がチケットを届けてくれた。
結局、まっきーさんは間に合わなかったのだが、その分まで楽しませていただきました。
生で鶴瓶を見るのは初めてだ。鶴瓶の包容力は受身から生まれるものではなく、積極的な観察者としてさまざまな場で目をこらし、考え、楽しむことから生まれるものだと思った。
★演目
笑福亭鶴瓶 フリートーク
林家たい平 「不動坊」
笑福亭鶴瓶 「青木先生」
〜 仲入り 〜
笑福亭鶴瓶 「死神」
フリートークはテレビ番組のようだ。出演して25年になる「笑っていいとも」だが、いまだ場になじめないことから始まり、"四国が買えるほど"お金を持っているタモリの普通の人の感覚を語る。自分のネタをタモリが横からつっこみ、つぶすことで、「もう少し話させてくれたら、おもしろいこというのに」といったところ、「マンネリを避けるためにそうやっている。さんまと鶴瓶なら、そうしたほうが、さらにおもしろくなる」と返されたそうだ。
また、NHK「鶴瓶の家族に乾杯」で知り合った(一般)家族の電話番号で、携帯がいっぱいになっているそうだ。今日も北海道から家族がやってきているのだが、カナダからの交換留学生の少女まで連れてきている。「日本語もようわからないのに、2時間以上こんなところに座らせるのは拷問でっせ」ということで、「いいとも」楽屋で会った留学生の女の子に「あとでまた呼んであげるから、ホテルで休んどき」といってあげたが、なぜかホテルは劇場に近い新宿ではなく、笹塚で、いまごろ不安になっているのではないか。
客席が暖まったところで林家たい平の「不動坊」。これはちょっと厳しかった。
客席がバラエティの温度である。手をパンパンと叩く客がいる。笑うことを周囲に知らせるように音を交えて笑う。演目中に音を立てて出入りする客もいる。音を立ててペットボトルの蓋の開け閉めをするやつ。携帯着信音やアラームも鳴る。ひとつおいて、左に座っていたおばさんなど、すごかった。携帯が鳴る。着信番号を確認するため、携帯を広げて明るくする。なにか操作する。今度はブーンブーンとバイブレータが鳴る。おまけにおばさんが笑うたびに、持ちっぱなしの携帯のストラップについた小さな鈴が鳴る。
そういうところで明瞭に声をはりあげるたい平の「不動坊」だ。ショートバージョンであるためにくすぐりも少なく、平板な印象になってしまった。
つづいて鶴瓶が登場。「青木先生」は鶴瓶自身の高校時代に題材をとった創作落語だ。
私立のちっちゃな高校の頃、青木先生という人がいてましてね。七十歳近くの人。一年間、ずーっとその人に、いたずらしたんです。http://www.1101.com/tsurube/2004-12-31.html
これはもうほんまに、ずーっと毎回。この人、なにがいちばんおもろいかいうたら、怒ると、笛みたいな音が出るんです。
「……ピー!」
これがめちゃめちゃおもろいんで、その「ピー」をききたいがために、いろいろする。
「青木のピーを聴きたい」という話になるわけです。
たとえば青木先生にぼくらがどんなことしたかいうたら、何パターンかで、いろんな悪いことしたんですけど……。
俺が小銭をチャンチャンチャンチャンと鳴らしたら、何の打ちあわせもないのに、四五人の生徒全員が「チャンチャンチャンチャン」と鳴らしたというのが、きっかけなんです。
机の上で、トントトトントンって鳴らしたら、みんなも「ドンドドドン」と……それで青木先生、振りかえって、「……ええかげんにしろよ! ピー!」って、言わはったんですよ。
本人を本人が演じる落語である。鶴瓶の話芸と落語のフュージョンだ。さっきまで手を叩いたり、わざとらしく笑っていた観客を包んだ空気が変わる。耳をすませ、目を開いて、集中していく。声がはっきり聞こえる、たい平では、ぞんざいに携帯をもてあそんでいたおばさんも、ときに声のトーンを下げ、メリハリをつける鶴瓶の声を聞き逃すまいと音を立てなくなってしまった。
本人も十八番にしているネタだけあって、ステージに教室が広がるようで、まるっきり知らなかった青木先生が、とても身近な人に感じられる。いとおしく泣ける話でした。
中入りのあとの「死神」は、もとネタを大きく変え、死神をきれいな女にしてしまった。そこから始まる展開はいとおしく、死神の視点から馬鹿な男への包み込むような愛情はしっかり感じられた。この愛情こそ、男女の違いはあれど鶴瓶ならではのものであり、終わったあとの余韻も格別だった。
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コメント
こんにちは。私はレナスの大ファンなんです。 アメリカ人の中で一番レナスが好きな人かもしれないと思いますが、 スーパーファミコンのレナス1が大好きで、レナス2をやりたかったからこそ、五年前に日本語を勉強しようと思いました。
最近このブログを見つけて、どうやって連絡すればいいか分からなかったので、ここにポストしてみました。このブログを見つけて絶対に連絡しなきゃいけないと思ったからです。
このブログにポストなさったGAME DESIGNER のPRODUCTION NOTESを読んで、すごくうれしくなりました。まさかこれを読める日が来たとは。。。まだ信じられません。どうもありがとうございます。 本当に面白いんです。
さて、申し訳ありませんが、よろしければ日本語がへたな私のつまらない質問をお聞きになっていただけないでしょうか。 レナスのGAME DESIGNやおすすめの作品(述べてくれた「ヴァレンタイン卿の城」はもう読み終わったが)などについてなんですが。 メールアドレスは w********@gmail.com でございます。お返事をいただければ幸いです。 (メールアドレスは一部伏せさせていただきました:柴尾)
ちなみに、今「レナス崩壊の序曲」を読んでおります。 面白い上に、日本語の勉強になります。 今までは、79ページしかまで読んでいないのですが。
どうぞよろしくおねがいいたします。
ーザック ウッド
投稿者: ザック ウッド | 2008年10月18日 15:40
■ザック ウッドさん
さきほど、メールアドレスのほうに返信させていただきました。
投稿者: 柴尾英令 | 2008年10月19日 09:01