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【舞台・観劇】「ZED」本公演

 8月31日にトライアウト公演を見た「ZED」だが、元宮秀介さんと本公演を見に行く。

 秋の三連休のど真ん中とあって、舞浜駅はすさまじい混雑。駅前で待っていると、ディズニーランドとディズニーシーの入場制限を告げるアナウンスがうるさい。

 昼に元宮さんと落ち合って、イクスピアリ内で食事でもと回っていたのだが、どのレストランもすさまじく混雑している。プラネットハリウッドなど、1時間半待ちとかいわれてしまった。多少、高くなってもいいかと「アラン・ウォンズ ハワイ」にいってみたら、ここも30分以上待ち、結局、TULLY'Sでチリドッグとアイスコーヒーを飲むことになる。

 食事がさびしかった分、シアター内で元宮さんとシャンパン2杯とチーズのセット、2,600円也で乾杯する。2度目の劇場には「帰ってきた」という静かな喜びがある。

 今回は前回よりもさらによい席だ。ほとんど中央で見晴らしもいい。値段のランクで言えば上から3番目のレギュラーシートだが、劇場全体でもベストポジションではないかと思う。 
 さて、ZEDだ。演目の順番はトライアウト公演と同じである。やっぱりね。オープニングは泣けるよ。なにが起こるかを知っていても、小気味いい。

 トライアウト公演とくらべて、段取りが整理され、かなりすっきりとした印象になった。一部のブログなどでは、主人公ZEDの登場シーンがうざいくらいに増えているとあったが、全然そんなことはなかった。なにより、つながりがよくなったので、スピードとキレは段違いだ。

 全体を通じて失敗は多かった。ラッソ、ハイワイヤー、ジャグリング、フライング・トラピスなどで、手具のドロップやアクロバットの失敗があった。もちろん、その失敗によって演技が中断されることはないのだが、やはり奇跡の積み重ねで大きな感動を生むステージなので、自分の見るときは失敗がないほうがうれしい。

 トライアウト公演では、いまひとつな印象があった「ポール&トランポリン」はかなり練度が上がっていた。衣装も変わり、リズムを際立たせる印象になった。拍手しやすい大技がもうちょっと欲しい。全体の構成の中で「届かぬ天への絶え間ない挑戦」というモチーフがあるため、きびしかったりするのかも。

 前半の1時間はあっという間だが、後半の1時間はもっと早い。

 よいステージは、永遠にこの時間が終わって欲しくないと願うものだ。自分がシルクのショーに惹かれるのは、どこで何度見ても、「終わってほしくない」時間があるからだ。

 だから、全体の構成を知っているのはつらい。なぜなら、この演目は最後から二番目、この演目は最後とわかってしまうからだ。目覚めのタイムリミットがわかる夢は悲しい。

 バンキンにつづいて、ふたりのアーティストが、空中を舞うエアリアル・ストラップ。元宮さんがいちばんよかったという演目だ。

  

 空間を鋭く切り裂く稲垣正司のバトンは文句のつけようがない。全体に失敗の多かったステージだけに、磐石の正確さが際立つ。もうそこからエンディングまでは「終わってほしくない。終わってほしくない」の連続だった。

 フィナーレは頭の中で感動が弾けまくる。なにが起こるか、わかっていても、たまらない。

 シルクのステージは非日常だからすばらしい。足繁く通うことでそれが日常になるのはよくない。そう思って、つぎは1年以上かけて興奮を冷ましてから、見にいきたいと思っていた。でもね。あのフィナーレを見てしまったら、終わらない非日常を体験するために、明日も明後日も見に行きたくなりますよ。

 いま、あのシアターにいない自分がさびしい。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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