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【映画2008】ブーリン家の姉妹

 ワーナーマイカルシネマズ板橋4番スクリーンにてSRD鑑賞。

 あはは。ここまでシンプルにわかりやすく英国国教会誕生秘話をやられると、いっそすがすがしいくらいだね。

 親族からヘンリー8世を魅了させ寵愛を受けるようにを命じられたアン・ブーリン(ナタリー・ポートマン)。ヘンリー8世とともに狐狩りに出る際、男勝りのアン・ブーリンに対して、ヘンリー8世が「(男とともに乗らなくて)後ろに倒れてしまわんか。どうやって、馬に乗るのだ」とたずねる。

「またいで乗るのよ(ride between thigh)」とアン・ブーリンは答える。

 お! ドラマ全体を予想させるいいセリフだと、期待したのだが、そのあとに続いたのは映画としてはきわめて直球なわかりやすい展開だった。

 「世界ふしぎ発見」とか、「日本史サスペンス劇場」とかをバージョンアップ。きちんと豪華に、英国風大奥にしあげたドラマだから、テレビの「大奥」シリーズとか好きな方にはよろしいのではないでしょうか。

 美術や衣装はすばらしいけれど、シナリオという土台が雑だ。たとえていえば、500円の高級カップラーメン。まぁ、おいしいんだけど、しょせんはカップラーメンだし……。

 スカーレット・ヨハンソンも、ナタリー・ポートマンもがんばった演技をしているのだが、どうにもこうにもわかりやすすぎるシナリオの流れで、その演技の多くが空転している。

 アン・ブーリンが2ヶ月、フランス宮廷で女を磨いたあと、イギリス宮廷にもどりヘンリー8世の気を引くというシーンがあるのだが、たらしこむ手口があまりにも凡庸で、ヘンリー8世もバカすぎる。姉妹に国王の妾になることを奨める叔父もバカすぎる。どいつもこいつもバカばかりだ。

   

 田舎で自分が頭がいいと勘違いしているインテリ娘が、浮気癖のおさまらない国王をたらしこんだのはいいけれど、結局、頭なんかまるっきり悪くて、自業自得。断頭台の露と消える話だった。

 原題の「The Other Boleyn Girl」は、味わい深い。ブーリン家のもう一人の娘とはスカーレット・ヨハンソン演じるメアリー・ブーリンであるし、彼女の最後の決意こそが作品をかろうじて映画のレベルに留めてくれている。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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