【映画2008】ブラインドネス
ワーナーマイカルシネマズ板橋12番スクリーンにてSRD鑑賞。
ジュリアン・ムーアもアリス・ブラガもきちんとおっぱいを出しているのに、木村佳乃だけ、出さないのはいかがなものか。
「シティ・オブ・ゴッド」、「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス監督ですよ。「トリフィド時代(人類SOS)」よろしく、世界中が盲目になるシチュエーションですよ。むちゃくちゃ楽しみにしていたのだが、なんとも困った作品であった。
日本・カナダ・ブラジルの合作映画ということもあり、撮影がモンテビデオ(ウルグアイ)、サンパウロ、トロントなど多岐に渡っているので、舞台がどこの国のなんという都市か、あいまいにぼかされている。登場するのも白人、黒人、ラテン、アジアの役者たちだ。しゃべることばこそ英語だが、なんとも無国籍な空気が漂う。
すべてが寓話として描かれているのだろう。隔離施設に入れられた盲人の生活とあらたな社会を作る様子は「蝿の王」を思い出させる。盲人たちにラジオで聞いた外界のニュースを語ってきかせるダニー・グローバーは、「ジェダイの復讐」でイウォーク相手に話をするC-3POみたいに思える。
見えない闇をきっかけに、人間の心の底にある闇が見えてくるという構成は興味深いのだが、どうにもそれがつながっていかない。陰惨な状況は多々描かれるのだが、音楽のつけ方など、ユーモアさえ漂っている。隔離施設を支配しようとするボスもほんとうに支配したいのかどうかさえ、わからない。
この状況なら存在するであろう狂気が清潔に拭い去られているのももどかしい要素だ。
全編を通して、サスペンス演出が希薄なので、映画としては弛緩した展開になる。これを描きたかったのだろうという要素が、いくつも見えているのだが、描きかけのデッサンのように、ことごとく放り出されている。なんでもう一歩前に出ないんだとやきもきしながら見ていたよ。
イギリスBBCではテレビシリーズとして、トリフィドの日を製作中。8月に公開されるということだが、そちらを楽しみにしようかな。
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