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【映画2008】エグザイル/絆

 シネマスクエアとうきゅうでSRD鑑賞。

 男にとっては死がデフォルトだ。生はその表面に薄く塗られた属性に過ぎない。


 どこかに属しなにかの一員でいるということは、本質を決めることではない。

「生きざま」ということばは醜いが「死にざま」ということばは美しい。

 そんなことをとりとめもなく考えてしまう。フィルムノワールでもあり、ロードムービーでもあり、ウェスタンでさえある作品なのだが、映画「ファンダンゴ」のようでもあった。

 ベトナム戦争末期、大学卒業間近に召集令状を受け取った若者たちが無茶をするために旅に出るのが「ファンダンゴ」だ。

「エグザイル」の男たちの平均年齢は「ファンダンゴ」よりもずっと上だけれど、社会との折り合いをつけられず、なにかを決めることにおびえ、それでも否定することのできない友情にしたがって旅を続けていくバカっぷりは、なにも変わらない。

  

 原題は「放・逐 exiled」だ。返還間近のマカオという舞台設定も含めて、やるせない居場所のなさが全編を覆っている。全編を覆う現実感のゆらぎまでも、男たちの居場所に対する不信と不安を象徴しているようだ。

 妻子との未来に居場所を見つけようとしたウーの運命もまた、男の運命なんだよな。

 今年最後の映画として、大晦日に劇場で見るにふさわしい作品でした。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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