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【映画2009】ザ・ムーン

 六本木TOHOシネマズ2番スクリーンにてSRD鑑賞。

 ジョージ秋山の漫画じゃないよ。NASAにある膨大なフィルムライブラリーと10人の宇宙飛行士へのインタビューをもとにアポロ計画の全貌を描いたドキュメンタリーだ。

 1969年、月着陸のころ、6歳だった自分はそのときの空気とか、熱狂をきちんと覚えていたわけではない。着陸の瞬間は夏休みに入ったばかりの7月22日の早朝2時54分である。起きている時間はテレビをずっと見ていたが、着陸の瞬間は眠っていた。

 月の軌道上を周回する着陸船イーグルのかわり映えしない映像をずっと見守っていたのが、リアルタイムの記憶である。すでに夏休みに入っていたから、その感想をクラスメートと語ることもなかった。

 熱狂を体験することはなかったが、テレビで映像を見たり、学研や小学館の雑誌でアポロのことはたくさん読んでいて、そういうのがあたりまえにあるのが、ぼくらのいる時代だと思っていた。

 気がつくと「アポロ着陸はなかった」なんて与太話がはびこる時代になってしまった。

   

 アポロ計画は史上最大の浪費といってもいい。だが、わずか10年足らずで、人類がそれをなしとげた誇らしい事実はその浪費を補ってもあまりある。

 せっかく生きていたのにあのときの「熱狂」を体験しそこなった自分にとって、この映画はなによりいとおしい体験となり、欠けていたジグソーパズルのピースをはめるような快感があった。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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