【映画2009】K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝
ワーナーマイカルシネマズ板橋9番スクリーンにてSRD鑑賞。
年末公開の日本映画でいちばんのおすすめだね。世界設定、ストーリー、キャラクターのバランスが最高だ。
「少林少女」で悪名を馳せたROBOT製作だし、監督は佐藤嗣麻子ということで、どんなものかと不安もあったのだが、わが国にはアメコミヒーローではなく怪人二十面相がいると、胸を張って紹介できる作品になっている。
明智小五郎と怪人二十面相の世界で見たかったものがきちんと入っているのだ。むやみに猟奇にせず、健やかに描いたのもいいし、観客をバカにもしていない。太平洋戦争を回避して、社会階層が固定化したパラレルワールドの帝都という設定なんて、往々にして設定どまりに終わるのだが、スラムの中で生きる少年たちの姿を逃げることなく描いたこともあって、映画的な説得力になっている。
「カリオストロの城」のクラリスをあてたようなヒロインに、松たか子は少々、歳を食いすぎなのだが、金城武と年齢的にみあって、ノーブルかつ庶民的なキャラクターという点では仕方ないのかな。「カリ城」からの引用はほかにもくどいほどあって、見つけるたびに笑ってしまうのだが、日本的エンターテインメントとして、その臆面のなさもポイントなのだろう。どれもうまく使っているから、許しちゃうんだけどね。
日本映画で金城武を使う場合、金城のたどたどしい日本語の理由をきちんと考えているかどうかが、成功の決め手である。死神にしちゃった映画もあるけれど、「K-20」の場合は、低学歴のサーカス団員ということで、なんとなくしょうがない気分にさせてくれる。
展開も観客の予想より半歩遅れる程度と絶妙に作っている。この展開なら、こうならなきゃダメでしょうってことを、きちんとていねいにひろっているのだ。これで小気味よいカタルシスの連打となる。
スクリーン映えする日本映画だ
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