【映画2009】ミラーズ
ワーナーマイカルシネマズ板橋7番スクリーンにてSRD鑑賞。
「24」のキーファー・サザランドが主演するホラー映画だ。
ニューヨーク市警勤務時、間違って人を殺してしまったことから、停職処分となったキーファー・サザランド、アルコール中毒にもなり、妻子とも別居する。立ち直るためにはじめた夜警の仕事だが、警備する場所というのが、多数の被害者を出した火事を引き起こした高級デパートだ。保険の関係から焼け跡がそのまま残るデパートだが、なぜか大きな鏡は美しく輝いていた……。
「リング」における貞子出現テレビの存在を鏡にとりかえたかのような演出が続いたり、謎を追う展開などがアメリカ映画らしくない空気を漂わせていると思ったら、エンドロールで謎がわかった。「Mirror~鏡の中(Geoul sokeuro / Into the Mirror)」という韓国ホラーのリメイクだった。
帰宅後、少し調べてみたら展開などはかなり違っているようだ。オリジナルの予告編を見たが、アイディアもふんだんでおもしろそうじゃないか。
ルーマニアのブカレストで撮影したというデパート周りの演出は、音とアングルで驚かせるオーソドックスなショッカーだけど、それなりの仕事をしており、非常に楽しかった。だいたいだれもいなくなった焼け跡のデパートを深夜警備するというそのシチュエーションだけで怖いよね。おれはやりたくないよ。
このへんは、映画館で観る醍醐味が堪能できた。「バタフライ・エフェクト」や「アドレナリン」のエイミー・スマートもいいんですよ
。
鏡というのは廃墟デパートだけにあるわけではない。あらゆるところにある。どこへ逃げたって、鏡の中の"それ"は来るという「黒ミラーマン」のような設定なのだが、デパート以外で襲ってくるシーンなど、演出が一気にヘタレてしまうのが、こまりものだ。
ここで、キーファー・サザランドの妻役、ポーラ・パットン(「デジャヴ」のヒロイン)が「とりあえず、見せとけ」とばかりに、胸の谷間をばんばん見せてサービスしてくれる。でもそれって、サービス過剰だよ。ホラーかエロか、どっちも好物だが、一度にひとつずつしか食えないよ。
サントラは「パンズ・ラビリンス」のスペイン人作家ハビエル・ナバレテで、映画のテンションが落ちる中盤にシンクロして、音楽も単調になってくるのがせつない。
後半は謎解きを消化しようと急ぎすぎて、映画の世界を構成するロジック自体が崩れてしまったのが残念だ。そのあたりで腰をすえてしっかり演出すれば、もう一皮向けた傑作になったのにね。
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