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【映画2009】20世紀少年 <第2章> 最後の希望

 ワーナーマイカルシネマズ板橋10番スクリーンでSRD鑑賞。

 原作も通して読んでいるのだが、話のディテールなんかはほとんど忘れているし、だれが「ともだち」かなんて、じつはどうでもいい自分にとって、カンナが主人公でガンガン飛ばしていく「第二章」はじつにおもしろく、スクリーンに耽る感覚を堪能した。

 前作では原作の完コピ志向が強かったのだが、原作のプロットをかなりいじっている今回の作品では、随所に堤幸彦らしさも見えて楽しい。カンナ役の平愛梨と小泉響子役の木南晴夏の漫画的リアリティが絶妙で、そういえば、こういう少女の扱いのうまい監督だったと見直した。

 原作好きのコミュニティなどでは、「こんなに原作の内容をカットして原作未見の人に内容がわかるのか」という声も見かけるが、原作の情報量を映画の尺につめこむよりも、これくらい梳いたほうがわかりやすい映画になるというものだ。全体を通して、がんばっているカンナがいれば、いいんだろうね。

 万博会場のロングショットでは「ともだちの塔」以外のさまざまなパビリオンにときめいてしまうのだが、全体を通じてノスタルジーや回想を最低限にしている。それがストーリーの雑味をとったわけだ。

   

 ちなみに「ともだちランド」のボーナスゲームなど、「ともだち」の伏線製造機ぶりというか、露悪ぶりには、苦笑してしまうのだけれど、「ともだち」自身が史上最強の愉快犯なので、しょうがないか。「ともだち」に支配された世界の説得力は欠けているが、ドラマで強引に押し切っちゃった格好だね。

 歌舞伎町の教会といっている場所が、新大久保のドンキホーテ付近だったり、バイク停止時のSEがぼくらの世代には懐かしい音だったり、くすぐりのネタもいろいろとあるので、あんまり真剣に見ずに雰囲気を楽しめば、よろしいのではないでしょうか。

監督:堤幸彦 原作脚本監修:浦沢直樹 プロデューサー:飯沼伸之/甘木モリオ/市山竜次 エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治 製作総指揮:島田洋一 脚本:長崎尚志/渡辺雄介 音楽:白井良明 撮影:唐沢悟 美術:相馬直樹 編集:伊藤伸行 主題歌:T・レックス VFXスーパーバイザー:野崎宏二 ラインプロデューサー:鶴賀谷公彦/井上潔 照明:木村明生 録音:鴇田満男 助監督:白石達也 監督補:木村ひさし 
キャスト 豊川悦司 常盤貴子 平愛梨 香川照之 ユースケ・サンタマリア 藤木直人 森山未來 古田新太 小池栄子 黒木瞳 石塚英彦 宇梶剛士 小日向文世 佐々木蔵之介 森山未來 木南晴夏 ARATA 前田健 荒木宏文 六平直政 佐藤二郎 光石研 片瀬那奈 石橋蓮司 中村嘉葎雄 唐沢寿明 他
※こちらのエントリーもどうぞ。

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