【映画2009】DVD鑑賞作品短評2
このシーズンは近所のシネコンの上映ラインナップが乏しいなぁ。12スクリーンあってもこんなものか。 ということで、DVDでみた新作映画の短評を……。
「トウキョウソナタ」
黒沢清のひさびさの非ホラー。小泉今日子と香川照之の夫婦は絶妙。脚本に怪作「レインフォール」のマックス・マニックス監督の名前があったのが意外。だからといって、「レインフォール2」は見たくない。おそらく作られないだろうけど
「七夜待」
たぶん、河瀬直美監督とは縁がないのだろう。映画としてはかけらもおもしろくなかった。ただ、長谷川京子はすごい。いろんな意味ですごい。映画なんかにするより、長谷川京子版の「電波少年」のほうがおもしろいと思う。無理だけど。
「ハンサム★スーツ」
じつはだれが見るのかよくわからないコメディ映画。上品に仕上がっていはいるが、こういうのは「月曜ドラマランド」でいいかな。もうその枠はないけど。
「エージェント・オブ・ウォー」
史上最強の戦争請負人!をジョン・キューザックが演じるのは変だと思っていたが、つまりそういうことをベースにしたブラック・コメディだった。戦争を民間企業が請け負い、戦車に広告が載るような時代を描いている。結局、戦争産業をおちょくるコメディにしたいのか、ドラマを見せたいのかがはっきりしない。ヒラリー・ダフとマリサ・トメイだけはいい。マリサ・トメイの出演作はもっと増えてほしいのだけど。
「彼が二度愛したS」
ヒュー・ジャックマン、ユアン・マクレガー、ミシェル・ウィリアムズ、マギーQというなかなか強力なキャストのサスペンスだが、詰め方に無理があって、終盤に失速する。もうちょっと頭のいい脚本ならよかったのだけど。
「デイブは宇宙船」
エディ・マーフィーが宇宙船を演じる。正確にいうと宇宙船にもなる人間型のロボットを演じる。宇宙船内にはエイリアン乗組員が何人もいて、エディ・マーフィはその船長でもある。「なかのひと」たちも大勢登場する。悪乗りもほどほどで他愛もない話で、ミクロな黒人乗組員と白人女性の交流という無理は解決しがたい。エリザベス・バンクス(「40歳の童貞男」にも出演)はよかったけど。
「ライラにお手上げ」
ファレリー兄弟おとくいの下ネタコメディではある。ライラはたしかに濃密なキャラクターだが、ベン・スティラーのキャラクターがセルフィッシュにすぎて、感情移入できないというか、ドン引きである。マリン・アッカーマンは結婚相手としては最悪だが、だんだんかわいそうに思えてくる。その一方で素朴なミシェル・モナハンはかわいくてよかったのだけど。
「アンダーカヴァー」
冒頭でエヴァ・メンデスのおっぱいが出てくるけど、アングル的にはボディダブルだろうな。警察署長の父、父の後を追う兄と悦楽を追いながらも心中で父を慕う弟、下敷きにしているのは聖書の「カインとアベル」だ。悪くはないつくりだけど、ニューヨークの警察官一家のサガとしては構成がシンプルに過ぎて、心をゆさぶらない。キャスティングはとてもよかったのだけど。
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