【映画2009】ザ・スピリット
ワーナーマイカルシネマズ板橋11番スクリーンにてSRD鑑賞。
「300」、「シン・シティ」のコミック・アーティスト、フランク・ミラーの単独監督デビュー作だ。映画「シン・シティ」では、ロバート・ロドリゲスと共同監督していたよね。
予告編ではむやみにおもしろそうだったのだが、作品としては単調で退屈なものだった。
コミックアーティストが描く、ヒーローものでありながら、出生の秘密から、スーパーパワーの理由、ヒロインとの因縁など、説明のほとんどを、セリフで語るのはやめてほしい。そういう説明をストーリーをともなった映像の形に消化するのが、映画作りってやつだろう。
ストーリーボードや絵コンテはさぞやすばらしいだろうという画角と構図はあるのだが、その横に黒々と書かれているであろうセリフの量が多すぎて、くどすぎてうんざりしてしまう。
しかも受けた傷は再生してしまう不死のヒーロー、セックスアピールいっぱいである女たらしのヒーローといった側面が、きちんと展開されることなく、そのまんま工夫もなく、投げ出されている。
エヴァ・メンデス、スカーレット・ヨハンソン、サラ・ポールソンといったきれいどころが、セクシーな魅力をふりまいているみたいなのだが、ぐずぐずのシナリオでは、キャラクターが生きることもない。
残念なのは悪役オクトパスを演じるサミュエル・L・ジャクソンである。かっこいいんだけど、かっこいいだけで、なにをやりたいのかが、わからない人になっている。
さらにフランク・ミラーったら、コメディ要素をたっぷり盛り込もうとしているのだが、そのすべてが笑えない古いコントの連続だ。見れば見るほど具合が悪くなってしまう。
微妙な評判は聞いていたが、これほどの作品だったとは……。108分の作品だが、60分くらいにまとめてほしかった。
キャスト ガブリエル・マクト サミュエル・L・ジャクソン エヴァ・メンデス スカーレット・ヨハンソン ジェイミー・キング サラ・ポールソン ダン・ローリア パス・ベガ ルイス・ロンバルディ スタナ・カティック 他


