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【映画2009】20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗

 新宿バルト9 9番スクリーンにてSRD鑑賞。

 原作連載終了時、決着のさせ方でいろいろと文句をつけられた原作者ふたりの落とし前につき合わされたような作品だった。


 わかりやすくきれいにオチをつけるという点では、よく整理されていて、いいのだろうけど、もともとだれが「ともだち」であるかなど、まったく関心がなかった自分には、わりとどうでもいい作品だった。

 説明しやすいオチがついたからといって、映画がおもしろくなるわけではない。

 よくも悪くも堤幸彦らしさはあるのだが、尺と脚本のかねあいから、最適解をつくるとなれば、このような映画になってしまうのだろう。

 潜伏期間が12時間とかいっているウィルスだったのに、空中から散布されると即座に死んでしまう。もうちょっとウィルスにも潜伏させろよというような粗が多く、伏線の回収と反比例して世界からリアリティが失われていく。

 「ありえねえ」話を揶揄的に「漫画みたいだ」というけれど、原作漫画では「漫画みたいだ」と感じなかったあらゆる部分が、映画になって「漫画みたいだ」と感じられてしまう。

 作品のかなりの部分が回想で構成されているのは仕方ないけど、過去から順番に再構築していくと、まるでしっくりこないのは、「ともだち」のキャラクターをきちんと描いてこなかったせいだろう。

 

 また、致命的なのは、映画全体を埋め尽くす「ぐーだららすーだらら」というBob Lennonの曲の致命的なおぞましさである。聞けば聞くほど、つらくなってくる。

 週刊連載という枠の中で、次回へのひっぱり方がたくみな作品に、ほんとの決着を見せてよと、無理強いするものではありませんね。

 ぼくらの旗はどうなっちゃったんだろう……。

監督脚本:堤幸彦 プロデューサー:飯沼伸之/甘木モリオ/市山竜次 エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治 原作脚本:浦沢直樹 脚本:長崎尚志 撮影:唐沢悟 編集:伊藤伸行 美術:相馬直樹 音楽:白井良明 照明:木村明生 録音:鴇田満男 
キャスト 唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 平愛梨 香川照之 石塚英彦 宮迫博之 藤木直人 古田新太 森山未來 小池栄子 黒木瞳 他
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