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【映画2009】スペル

 ワーナーマイカルシネマズ板橋10番スクリーンにてSRD鑑賞。

 スパイダーマン三部作を終え、ホラーに帰ってきたサム・ライミの会心作だ。アメリカの映画館で見たら、最高に盛り上がったろうと思えるんだけど、日本の映画館で見ても十分におもしろい。

 アメリカ版「呪怨」である「THE JUON/呪怨」のプロデューサーを務めていたサム・ライミだけあって、「呪怨」や「リング」といったJホラーから演出や設定ををきちんと反映させている。

 あ、ここは「呪怨」だとか、こっちは「リング」のモティーフだと思わせつつ、「エクソシスト」的な悪魔祓いのシーンや「ノスフェラトゥ」的な影の演出なども入り、ホラー映画ぜんぶ入りといった小気味よさだ。そして、すべてが入った後に、サム・ライミの味わいが残る。

 行内での昇進を狙う銀行員(アリソン・ローマン)が、老婆の融資の返済延期を断ったことから、すさまじい呪いをかけられるという話なのだが、銀行員のキャラクター作りがうまい。田舎の農場出身であること、昔は太っていたことなどのコンプレックスと上昇志向、心優しいものの、目的を果たすためなら、決意を行動に移すことをためらわない性格、頭がよく機転が聞くことなど、無理なく序盤で紹介している。

 そして、そのすべてが無駄なく展開に反映されている。

 さらに老婆すごいよ。地下駐車場でのバトルシーンなど老婆の迫力がすごすぎて、ややこしい呪いをかけるくらいなら、直接、殺しちゃえよといいたくなるくらいだ。こういうシーンはアメリカで見ていたら、絶叫、悲鳴、そして、笑い声が映画館を満たすことだろう。

    

 さらに、"謎液"がすごい。もうね。得体の知れない液が得体の知れないところから、出てきたりするんだよ。サム・ライミ演出で、そんな"謎液"を見せてくれるわけだから、笑いながら絶叫しちゃうわけだ。

 「リング」が、呪いのビデオをめぐって、「自分なら、どうするだろう」という観客への問いかけが常にあったのと同様、「スペル」のいたるところで、同様の問いかけがなされ、それがすべて有効につながっている。

 「Drag Me to Hell」が「スペル」なんて邦題になってるから、覚えにくいったら、ありゃしない。とはいえ、「私を地獄に連れてって」だと、気まずいなぁ。なんにせよ、ヒロインがそうなろうと思っていたものは、全部うわっつらだったのだ。だからこそ、このタイトルと終盤なんだろう。

監督・脚本:サム・ライミ 製作総指揮:ジョー・ドレイク/ネイサン・カヘイン 脚本:アイヴァン・ライミ 視覚効果:ブルース・ジョーンズ 特殊メーク:グレゴリー・ニコテロ/ハワード・バーガー 衣装デザイン:アイシス・マッセンデン 音楽:クリストファー・ヤング 
キャスト アリソン・ローマン ジャスティン・ロング ローナ・レイヴァー ディリープ・ラオ デヴィッド・ペイマー アドリアナ・バラーザ チェルシー・ロス レジー・リー 他
※こちらのエントリーもどうぞ。

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