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【ミュージアム】萩尾望都原画展

 西武池袋本店、西武ギャラリーにて。わずか一週間の開催期間だが、クラブオンカードを出すと、700円の入場料が500円になってちょっとうれしかったりする。


 「スター・レッド」の初回カラー原画がずらりと並んでいる。新鮮な赤に目を奪われる。そして、ダイナミックな構図でのアクションに吸い込まれる。色彩と構図なのだ。記憶の中でくすんでいた色が原画の中で劣化もせずにみずみずしく輝いている。

 コマ割りや構図のセンスは、原稿の大きな版でみるとさらに饒舌で、「百億の昼と千億の夜」にあった静謐な空間が美しさとともに迫ってくる。

 女きょうだいといえば、10歳下の妹がいるだけなので、家に少女漫画がある環境ではなかったのだが、初期のSFブームの時代、高校の部室では少女漫画を読むことが普通になっていた。とりわけ、少年チャンピオンでの「百億の昼と千億の夜」連載やブラッドベリ作品の漫画化(少コミ)のおかげで、高校生のおれにとっても萩尾望都は身近なものになり、過去の作品を含めて、むさぼるように読んでいた。

 とりわけ「スター・レッド」は衝撃的だったから、原画展でコマをひとつひとつみるたびに、レッドを待ち受けている運命に思いをはせて、胸が苦しくなる。

 キャラクターでは阿修羅の表情がたまらない。これをはじめて読んだときは、チャンピオンのかすれた印刷やコミックスの小さな判型のおかげで、ニュアンスがかなり減じていたのがよくわかる。

     

 琥珀の中に閉じこめられていたかのように、変わらない輝きを堪能していたところに、「ポーの一族」の展示があるわけだからね。もうたまらんですよ。エドガーが説得力そのものの存在で永遠してるんですから。

 どんな事情があったのかわからないけれど、1週間の開催期間はあまりにも短すぎる。立体物も含め、展示内容には文句のつけようもないのだが、照明の配置がよくないので、ちょっと近づくだけで、影ができてしまうのをなんとかしてほしかった。

 どこかで、だれかがミュージアムでも作ってくれないかな。大牟田とか大泉学園あたりにどうでしょうか。

 ちなみに原画展は明日までです。マイミクさんからの情報によると、このあと巡回展示されるようなので、東京以外でもみられるかもしれません。

※こちらのエントリーもどうぞ。

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コメント

あぁ・・・残念・・・
この原画展の存在すら知りませんでした・・・
ポーの一族の原画を見る事が出来たなんて、行きたかったです。
素晴らしかったでしょうね。

最近、良いな?と思うのものは、映画にしても、この原画展に
しても、開催期間が短いのは何故なんでしょうか?
来年1月に再上映される、萩尾望都さんもコメントを寄せていた
「クローンは故郷をめざす」もたった1週間の上映です。
まぁ、こちらは再上映なので、仕方ないとは思いますが。
本当に、萩尾望都ミュージアムは、作って欲しいと思います。


■カオルさん
 お気の毒です。

 よそで聞いたところによると、萩尾先生のご事情やギャラリーのスケジュールの関係で、
 このような短い開催期間になったそうです。

 最近は、ネットのおかげで、開催期間が短くなったことと同時に、
 ネットのおかげで、見逃したことを見せつけられることが多いような気がしますね。

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