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【映画2009】カールじいさんの空飛ぶ家

 ワーナーマイカルシネマズ板橋9番スクリーンにてReal D吹き替え鑑賞。

 いやはやPixarは手堅いねえ。亡き妻との約束を果たすため、二人の思い出がつまった家にたくさんの風船をくくりつけ、大空へ旅立った老人の話だ。妻を失うまでの半生を描いた冒頭部分はすばらしい完成度で、カールじいさんが旅立たなければならない理由もすっきりと伝わってくる。

 イーストウッドの「グラン・トリノ」と表裏をなす「アメリカという老人の再生」の話として、2009年を彩る大きな作品だろう。白人老人とアジア系少年の交流というのも「グラン・トリノ」との共通点だ。その一方で、空飛ぶ家を引っぱりつつ、山を移動するあたりなんて、「フィッツカラルド」さえ思い出させる。

  

 冒頭から提示されているように、秘境冒険もののエッセンスまでつまっている。途中で「グラン・トリノ」とはまるで違う方向に行くように見せながら、ラストシーン近く、アジア系少年の袖に見えるもので、ふたたび「グラン・トリノ」同様の「継承」というテーマにもつながっている。

 家が動く系だと、「ハウルの動く家」ほどのむちゃくちゃさが懐かしかったりもするけれど、そういうのとはまったくちがうベクトルだね。

 ちょっと素直すぎる内容ではあるけれど、おとなに薦めやすいPixar作品だったよ。

監督:ピート・ドクター 脚本・共同監督:ボブ・ピーターソン 製作:ジョナス・リヴェラ 製作総指揮:ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン 原案:トーマス・マッカーシー 音楽:マイケル・ジアッキノ 
キャスト (声の出演) エドワード・アズナー クリストファー・プラマー ジョーダン・ナガイ ボブ・ピーターソン デルロイ・リンドー ジェローム・ランフト エリー・ドクター ジェレミー・レアリー 他
※こちらのエントリーもどうぞ。

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