【映画2009】アバターIMAX3D吹き替え版
2回目のIMAX3D「アバター」を109シネマズ菖蒲でみる。川崎よりも菖蒲の方が新設館ならではのよさがある。これで日本のIMAX3D「アバター」上映館の50%を制覇した。って、全部で4館しかやってないのだけれど……。
前回鑑賞時は前夜祭ということで字幕版だったが、今回は吹き替え版である。画面上に余計な文字がないおかげで、画面内をしっかり堪能できたのが、すばらしい。
今回の鑑賞ツアーは、XpanDで鑑賞したとみさわ昭仁さんが、それでも楽しかったけど、せっかくだったらIMAX3Dで観たいということで企画されて、総勢7人になった。川崎109での混雑ぶりを聞いていただけに、菖蒲の空き方が不思議なくらいだ。
すでにいわれていることだけれど、3Dのよさは飛び出すことにあるのではない。奥行きのある世界に包み込まれることにある。タマフルpodcastでは、「3Dがホラーとアクションには向かないのは、はっきりした」と明言していたが、まったく同感だ。
とみさわさんも「ときどきメガネを外して観たんだけど、立体じゃないと、CGのナヴィ族が嘘くさく見えるんだよね」などといっていた。
3Dの視覚情報からは迫真の空気感が生まれる。20年くらい前に裸眼立体視が流行したころ、うまく立体に見えたとき、紙の上から、透き通った空気の世界が生まれたのには驚いたものだけれど、それが2時間40分の映画になるとは……。
オープニングに近いシーンで、ローアングルからゴルフのパット練習をしているシーンがあったけれど、従来の3Dらしい"向かってくる"演出はそれくらいで、キャメロンの「古くさい3D演出だってやろうとしたらできるんだけど、あえてやらないんだよ」という意志さえ感じてしまった。
3Dという違和感がない3Dこそ、キャメロンが目指したものだろう。
だからこそ、主人公の体験する通過儀礼のひとつひとつに心が奪われる。とくにドラゴンライダーへの試練のため、天空をよじ登っていく姿を見て、涙があふれてきた。3Dメガネが曇るんじゃないかと心配したけれど、あの映像の豊かさからは、異世界への原初的な憧れ、自分がそこにいないことの悔しさ、そして、イニシエーションそのものの高揚がびんびんに伝わってくる。
あのロングショットにくらべたら、クライマックスの戦闘さえ、凡庸なものに思えてくる。この映画の肝はあの光景にある。
ナヴィとしてあの高みに登ることが、それだけ魅力的だったから、初回鑑賞のとき、違和感があった主人公の最後の選択についても納得できた。これは神話的英雄譚なのだ。英雄としてのイニシエーションはすでに完了している。人間としてみるならば、納得いかない結果だが、あれだけの体験をすれば、これしかなかったのだと素直に納得できる。
それはつまり、画面に余計な情報がない吹替版だからこその納得なのかもしれない。もし、自分がまったく英語ができなかったとしても、こういう映画は吹替版>原語版>字幕版でみたいと思う。字幕という文字情報を読むという行為は、脳のちがうところを刺激する。
また、英語がある程度できたとしても、日本語を読めるのならば、字幕版は避けたいところだ。目に見えるだけで、ノイズになる。あの澄んだ3Dの空気を濁すものだ。
ついでにいえば戸田奈津子の字幕だからね。キャメロン映画の大味なストーリーとキャラクター造形をさらに通俗にしている。とにかくほかの方式で見てしまった日本人は、IMAX3Dの吹き替え版できちんと見直すといい。ぼくもまた、見に行きたいよ。
映画を観たあとは北千住までもどり、中華料理店「DRAGON GATE」で新年会。北千住の街ってはじめていったけど、歓楽街のカオスぶりがすばらしい。
萩原收さんと、デスペラードの武井志門さんも合流。「オトシモノ」の古澤健監督の「トゥモロー・ワールド」評など、とても楽しくうかがいました。
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2007年4月品川IMAX閉館の報をきいたときの憤慨。IMAXでダークナイト
2009年9月、菖蒲のIMAXシアターでダークナイトを見た喜び。アバター
2009年12月、川崎のIMAXで「アバター」前夜祭で字幕版を見たときのレビュー。3Dの4方式についても書いています。アバターIMAX3D吹き替え版
2010年1月、菖蒲のIMAXで「アバター」吹き替え版をみたときのレビュー。
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