【映画2010】ゴールデンスランバー
ワーナーマイカルシネマズ板橋10番スクリーンにてSRD鑑賞。
伊坂幸太郎の原作、中村義洋の監督という磐石の座組である上に、堺雅人、竹内結子、濱田岳といった中村組常連の役者によって、すばらしいアンサンブルを見せてくれる映画だ。
明示的、暗示的におかれた伏線の回収は、それだけでもすばらしいカタルシスを呼ぶし、斉藤和義の音楽が、空気を絶妙に満たしており、鑑賞後の印象もさわやかである。
竹内結子、堺雅人、劇団ひとり、吉岡秀隆の大学時代のシーンは、役者の年齢的につらいものがあったけれど、それさえもささいな瑕疵に過ぎない。
首相暗殺事件の実行犯と目され、封鎖された仙台市内を闘争する堺雅人のドラマは、なるべくまっさらな状態で映画館で観ていただいた方がいいだろう。巻き込まれ型のサスペンスとしてもよくできている。
さらに割り切れない現実の中で、人と人との信頼、かつて過ごした時間がこれだけ有機的につながっていれば、幸せな気分になれる。
「ゴールデンスランバー」を収録したiPodが取り戻された信頼の象徴となって、大学時代の4人の仲間の手から手へとつながれていくなど、みごとなお点前と堪能させていただいた。
その一方で、連続殺人鬼を演じる濱田岳やポンプ式ショットガンをぶっ放す永島敏行など、敵味方双方で理不尽な暴力を、鮮烈に配置しているのにもうなってしまった。
人がいかに自身の命をつなげていくか、それはいままでどれほどまっすぐに生きてきたかの証なんだね。
キャスト 堺雅人 竹内結子 吉岡秀隆 劇団ひとり 貫地谷しほり 相武紗季 大森南朋 ソニン 濱田岳 柄本明 香川照之 伊東四朗 他


